奇跡の船

行方不明者を乗せて還って来たと信じたい。
どこかで、誰かが呼んだのか。
それとも、そもそもの持ち主が帰して欲しいと、願いを込めたのか。
震災の津波で流出した漁船の話です。
昨年の4月ハワイのオワフ島沖で偶然、現地の人が古びた漁船を発見。
船の名前は「第2勝丸」・住所は宮城県石巻市・雄勝町・波板地区。
持ち主は平成15年に病気で亡くなり、家族も手放した廃船。(石巻日日新聞)
大震災の津波に流されたが、廃船です。探す人も、気にする人もいないまま・・
それが、どこをどのように彷徨って辿り着いたか?
4年後にハワイオワフ島沖にひょっこり・・姿を現した。
生命力たるや凄い。まるで奇跡の船じゃないですか。
現地の人たちの善意があったのでしょう。
ハワイ沖で実習航海を終えた「宮城丸」に乗って・・
3/11・震災から5年目の日に、石巻港に戻ってきた。
持ち主家族。「きっとお父さんが呼び戻してくれたのでは」と
震災を後世に伝えるもののひとつになればと、海の見える場所に置き、
関係資料などとともに、展示される。
「奇跡の松」にその生命力感じ、復元されたが、
5年の歳月を経て、帰還した「第2勝丸」に・・
今尚、行方不明の人たちを乗せて帰ってきたのだと思いたい。
展示には展示施設を設け、慰霊碑も併設されるそうです。
あの大震災から5年の3月末日に「奇跡の船」を話題にできて嬉しいです。
ぜひ、第2勝丸に会いに雄勝町を尋ねたいと思う。Goto

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