死ぬときぐらい好きにさせてよ

新聞広告にも矜持があって然るべきではないでしょうか。
手前味噌ですが、最近、TVCMが洗練されてきたと思いませんか。
朝日の連載CM天気図でCMの評論を綴った故天野祐吉さんが・・・
どのように思われるかは分かりませんが・・・
それに比べ、新聞広告は何となく劣化していると言わねばなりません。
これぞとばかりに・・誇大表現を振りまく通販広告・・
割安の年契なんでしょう。過激な表現の精力剤広告・・・
新聞社の広告局は出稿量減少に・・背に腹は変えられないのだろうが・・
新聞を購読し、読んで頂く読者への感謝の意識が低くないのか。
敢えて申せば・・・新聞人の矜持はあるのかと、苦言を呈せねばなるまい。
とは申せ・・・新聞に心が揺さぶられる素晴らしい広告が掲載されると・・
そのスポンサーの理念や企業姿勢を学び、ゾクッとする。
もう32回にもなるのか・・読売新聞の広告大賞が発表された。
グランプリは・・・宝島社、準グランプリに光文社・マガジンハウス、
読者賞にはキャノンが、いずれも見開きの30段・・・圧巻の広告です。(写真参照)
宝島社受賞の弁・・・企業として今、社会に伝えたいメッセージテーマに
今回は「死」について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになれば・・
樹木希林さんを「死ぬときぐらい好きにさせてよ」・・のコピーに納得する。
愛読書のひとつ「文藝春秋」は毎号・・・死をテーマに掲載されます。
高齢社会です。意識するなと言っても難しいのでしょうが、
そもそも・・・「死生観」とは・・・如何に生きるかを知ることです。
選者のひとりは、樹木希林さんの宝島社の広告を選ぶことができて、幸福だった。
新聞もきっと幸せだったに違いない。グランプリ広告に敬意を表していると。
そうなんです。良い広告を作ろうではありませんか。
新聞の読者が、明日も元気で過ごせるような。Goto

6/8読売新聞

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