信長田楽

金華山と岐阜城は、岐阜市の一大テーマパークになるはずです。
この所、県外のお客様を岐阜市内の観光地に案内する機会が・・
さて、何処をご案内すべきか?色々考えるのであるが・・・この季節・・
夜は長良川の右岸から鵜飼をご覧いただく・・・情緒があって良いのだが・・
問題は昼です。要望をお尋ねすると「???」答えがない。
ではと、「岐阜城」にご案内するのですが・・どうも味気ない。
勿論、山頂まではロープウェイで、5分。
ガイドさんの周辺案内もあり、それはそれで良いのですが・・
ロープウェイの降り口から、約10分ほど尾根を歩いて岐阜城に着くのですが、
その道程が意外と急坂できつい。途中に「旧気象台」が建っているのですが、
案内板もない。開放もされていない。(気象に興味のある人なら、面白いと思うのですが)
で、岐阜城・・・城といっても、正確には「濃尾平野を望む物見櫓」・・・
昭和18年に焼失、昭和31年に鉄筋コンクリートで再現された三層の小さな天守閣。
展示物は子供騙しのような代物ばかりで見るべきモノも無い・・
お客様の表情には・・・「何だコレ式のモノか?」そんな失望が浮かぶ。
しかし、最上階の展望台回廊案内すると「ほうぅ」と・・
西は伊吹山と養老山脈・・・その切れ目・・関ヶ原を抜けて京への道が・・・
南は濃尾平野を一望、名古屋市内が。南西は蛇行する長良川、木曽川、揖斐川・・
木曽三川が流れ、その先は桑名、伊勢湾へ続く・・・
東は、愛知県東部、桶狭間まで羨望でき、北は飛騨まで続く山並みが・・
なるほど「美濃を制するモノは天下を制す」と言われるが、
この地を治めれば京が手に届く、そんな気がする。
「天下睥睨できるでしょう」と私は望遠鏡に100円玉入れ、
我が社の社屋を見てもらいながら「そう促す」・・・
大概は、その景色で納得して頂くのですが・・・如何にも工夫がない。
城内にあるビデオも、10年前に作ったモノで、観るに耐えない。(なぜ、変えないのか)
展示物も、英傑達の似顔絵。それもいい加減な。それに名もない甲冑・・(オモチャです)
スペースが狭いのです。駄物を並べるなら「これぞ」信長の持ち物・・
山頂まで登って見る価値あるモノを・・・「一品」で良いので置くべきです。
それに、別棟で・・・小さな展示館があります。
そこへ行けば、戦国絵巻が・・・期待するのですが・・
係員ですら「ごめんなさい。見るべきものは?」と笑って誤魔化す始末。
二階建てに関わらず、未だに一度も二階が開放されたことはない。
岐阜市は古い街です。市民に協力を求めれば、往時を忍ぶ文化財が眠っています。
それらを拝借し展示するとか。逸話を文章にして読んでいただくとか・・
本気になれば知恵は幾らでも出るはずです。
ロープウェイの降り口からの道中も、戦国の世が浮かび上がる楽しい仕掛けをすれば・・
急坂が楽しくなります。(謎解きでも良いですね)
なぜ、知恵を絞らないのか。多分ですが、行政マンに城を訪れる観光客の目的が
理解できないから・・じゃないかと思います。(天下統一を夢見て登るのです)
来年は信長岐阜入城450年、そのプロジェクトが計画されていますが・・・
一向に姿が見えません。我が社に案を出させて頂ければ、
何度でも訪れたい岐阜城にするところから始めますが・・・
金華山と岐阜城は素晴らしいロケーションです。歯痒い思いです。お客様には・・
岐阜城に登った後、岐阜公園の茶店で、味噌田楽と芋田楽を食し、
一献傾けながら、多分、この田楽の味は信長公も食されたと思うと・・Goto

コメント

  1. Goto より:

    ぜひ、金華山・岐阜城展望回廊から・・
    濃尾平野を一望して頂きたいです。
    自分の人生がなんだったのか。
    これから、何がしたいのか。
    ふと・・・物思いにふけれる場所です。
    Goto

  2. リミスキー より:

    半世紀前に親父さんに連れて行ってもらいました。が、行った記憶だけで、何も覚えていません。記念の年になる前に、何もない?状態で一度登りたいと思いました。