吹道(ふきどう)

高齢者の手によって・・・吹き矢を日本古来の文化に高めませんか・・・・
先週の土日の事です。毎朝ウォーキングで立ち寄る・・
岐阜県の総合運動場・・メモリアルセンターには、立派な弓道の道場がある。
県レベルの大会があるのでしょう。
早朝より、袴姿の若い人たちが、ゴム紐を使って・・・弓を引く所作を繰り返している。
呼吸を整え、足の位置を決め、両腕を高く挙げ、
弦代わりのゴム紐をゆっくりと引きながら・・目元まで下げる。
そして、右手を静かに放す。ゴムがシュッと音を立て縮む・・
精神が統一され、矢が放たれる瞬間を想像する
弓道とは無縁だが・・・なんと美しいのだろうと、暫し見惚れました。
最近、高齢者の間で流行しているのが・・・スポーツ吹き矢。
私の感覚では、忍者の武器か、花街の遊技場ぐらいしか・・
イメージが湧かないのだが、日本スポーツ吹き矢協会の会員は5万人。
全国に約1100支部が組織されていて、最高齢は99歳との事(読売9/2)
競技は弓道やアーチェリーと同じで5メートル先の的を射って得点を競う。
矢はビニール製円すい形で、20センチ1グラム程度。筒は長さが1メートル20センチ。
筒に矢を入れて吹くだけ、至ってシンプル。家庭でも手ごろに練習ができる。
特徴は・・・矢を吹くときによりたくさんの空気を一気に吐き出すので、
意外に体力がいる。繰り返す事で腹筋が鍛えられ・・「メタボが解消」するとか。
競技の型は深く息を吸いながら筒を頭上にあげ・・筒をゆっくりと下ろし・・
息を吐ききって・・矢を入れた筒を構えながら息を吸い・・一気に吐く。
深く息を吸って、大きく吐くことで、普段使っていない肺の部分まで
伸縮させ、酸素たくさん取り込むようになるので、腹式呼吸ができ・・
血圧が安定し、筋肉の緊張がほぐれる効果があり・・・高齢者の健康法にバッチリ。
精神を統一し、的に向かって一気に吹く。弓道と同じ要領ですね。
弓道は日本古来の文化。吹き矢も「吹道」(新語かな)として、
成熟国家(超高齢社会)の新しい文化に育つのでは・そんな予感がします。
「スポーツ吹き矢」では如何にも如何にも・・
弓道のように、「吹道」(ふきどう)と名付け・・・道を極めると良いのでは・・
そして、柔道の胴衣、弓道の胴衣のように、「吹道」も古式ゆかしい胴衣をまとい・・
文化に高めればと思うのですが・・・筒と矢を手元に寄せてみます。Goto

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