働く人を支える、働く人の暮らしを守る・・労組の側からの提案は?
連合・・・日本労働組合総連合会の初代会長が亡くなった。
直接には存じ上げないが、豪放磊落な方であるとの印象がある。
小異を捨てて大同につく・・なかなか難しいのだが、私心を捨てねば大きな組織はできない。
連合の結成は正に小異に拘らない故人の豪放さに起因したと理解している。
時はバブル期、経済は右肩上がり、春闘による賃上げが毎年続いた。
その結果、一億総中流時代迎え、日本社会が華やいだ一瞬でもあった。
労働組合が輝いていた時代だったかもしれない。
その後の労働組合をここで論じるつもりはないが・・・失われた20年・・連合は・・
経済衰退を背景に国民の不満を吸収し民主党政権誕生の原動力となったものの・・・
見事に失敗・・その後・・政治闘争は野党共闘の壁を乗り越えられず、
経済闘争も保守政権に頼らざるを得ない・・
新しい基軸を見出せぬまま、悪戯に組織の減退が続いている・・
昨今は労働組合の本分であろう賃上げ闘争すら「官製春闘」に委ねねばならない・・
「働く人を支える。働く人の暮らしを守る」連合理念さえも・・・
政府が模索する「働き方改革」の前にその存在すらかき消されるようである。
この4年間・・・春闘の構図は様変わり、企業側対自民党政権である。
2年間はアベノミクスの恩恵を受け、企業側は、その要求を概ね呑んだのだが・・
今年の「官製春闘」・・不安定要素が渦巻く経済状況を背景に企業側のガードは硬い。
それを意識してか、例年よりも仕掛け早く、16日に開催された・・
働き方改革実現会議で早々と首相の口から異例の「ベースアップ」の要請が。
「デフレ脱却の糸口を企業だけに求められても」と企業側は・・
「暗に雇用規制の緩和、構造改革」へのメスの入れ方が足らぬと・・・不満が残る。
交渉事、駆け引きが激しくなるのは当然だが・・
春闘の一方の主役であるはずの労組側の声が聞こえないのが気になる。
それに、賃上げ要求は当然としても、「働き方改革」になんの手立てもなく・・
ただ、労働時間の削減に固執するのも如何なものか。
時代は第二次産業すら仕事内容が変質しつつある。
ましてや、第四次産業革命と言われる、IoT・AIの時代である。
連合は、ここらで時代を先取りする「働き方と賃上げ」についての・・
提案をしない限りは、その存在意義が・・・働く人の側から問われるのでは・・Goto
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