音楽と数学

イノベーションは一つ一つを徹底的に掘り下げることから起こる。
世の中にはとんでもない人がいるものです。
数学が苦手で、自然科学よりの社会科学だと逃げ・・
逃げ切れないとわかると、社会科学よりも人間学だと更に数字と無縁の世界に・・
耳が悪いのでしょう。音感がまったくない。だから音痴なのに。
でも死んだ親父殿が音痴も音痴、大音痴・・遺伝だから、
音痴なだけで音楽は嫌いじゃないと、音楽に疎い言い訳をする。
そんな私ですが。
子供の頃からピアノを即興で自由に弾くのが好きでした。
中学時代に数学にはまったのも、発想の自由さにワクワクしたからだと。
数学者にして音楽家(ジャズピアニスト)なんて私には信じられない凄い人がいる。
中島さち子さん。(朝日・5/31付・オピニオン)
数学とジャズは似ている。どちらも論理と感性の間を行き来しながら、
常に過去を捨てて新しいモノを生み出そうとするから・・・だとおっしゃる。
数学は、論理がすべてと誤解されやすいが、実は情緒的な学問。
世界的な数学者である故岡潔氏は「数学は道端に咲く花に気づく情緒を
養うために必要な教育」だと・・・私も毎朝のウォーキングで、アスファルトを割って咲く
ダンデライオンに熱い思いを感じますが、どこが間違って数学がダメなんでしょうかねぇ。
数学は、凝り固まった先入観から自分を解き放ち、自由な視点で瞬間を捉える。
まさにジャズと同じです。と・・・私も「過去に拘らない」のを信条として
生きていますが・・・・ジャズどころか、クラッシックが醸し出すイメージ音が
まったく理解できない。どこが違うんでしょうかねぇ。
中島さんは、言う。自由であるには、普段から頭を使って自分の引き出しを
増やしておくべき。多彩な音やリズムなどを左脳に沈めておけば、
無意識になって感性を全開すれば、魔法のブレークスルーが生まれるはず・・・
21世紀は異分野を繋ぎ新しいものを生み出すクリエイティブな時代。
公式を覚えて使うだけなら、機械でできる。マニュアルのない問いに
自由な発想から試行錯誤し、新たものを生み出す。理論と感性を交錯させ、
発想力を育む教育をすれば、人生やビジネスに生かせるとも語る。
我が社の今期のテーマはイノベーションです。
異質のモノ、音楽と数学のいずれもプロとして通用する中島さんであるがゆえの
発想ではあるが、一つのことを徹底的に掘り下げてみると、新しいモノが見えてくる。
それを二つ、三つと掘り下げれば、必然として融合し、
そこにイノベーションが生まれるのは間違いないようだ。Goto

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