骨太方針のひとつ「まち・ひと・しごと創生基本方針」を忘れないで。
政府は第2次安倍政権で5回目となる経済財政運営の基本方針(骨太方針)や
成長戦略・未来投資戦略を臨時閣議で決めた。各紙の評価をつぶさに読んだが・・
読売は御用新聞故の高い評価、日経を含め他紙は批判的だが、
私は規制改革実施計画とまち・ひと・しごと創生基本方針に期待したい。
毎日・・・小粒な成長戦略。骨太方針、財政頼み。財政再建 本気度に疑問。
朝日・・・政策乏しい、新鮮味なし。財政悪化の恐れあり。
日経・・・安倍1強生かされず、社会保障・財政は落第。
読売・・・経済成長の加速重視。人手不足 解消策盛る。
朝日、毎日の辛口評価はそうだろうなぁと思うのだが、
日経の厳しさは、逆説的で鋭い。
与党は衆参で3分の2の議席を確保しているのに、改革のサボタージュが目立つ。
取分け、労働力不足解消の外国人受け入れには本格論議を封印したまま、
岩盤規制を突破する気概は息切れ気味である。
社会保障改革と財政健全化には選挙優先で取り組みが鈍い。
一方では安保に偏りがちで成長戦略への覚悟が足らないとも。
日経なりの苛立ちなんだろうが、私は規制改革実施計画に期待している。
地方に「しごと」をつくり安心して働ける取り組み。
「日本版DMO」を核とする観光地域づくりは、急務であろう。
地方への新しい「ひと」の流れをつくる取り組み。
地方大学との産官学連携体制に産業振興と人材育成は重要施策であろう。
他にも、若い世代の結婚、出産、子育ての希望を叶える、
地方の実情に即した「働き方改革」を推進するのも時を待てない。
少子高齢化、時代に則した地域をつくり、安心な暮らしを守り、
地域と地域を連携する施策は地方創生の鍵になるだろう。
全国紙では、骨太の方針といえば、経済最優先に霞んでいるではないか。
成長戦略が小粒だと、批判は容易だが「地方の再生なくして日本の再生なし」が
国家戦略基本だということを忘れてもらっては困る。
政府が発表した「経済財政運営と改革の基本方針」は4計画で成り立ち、
その中で最も「豊富な政治資源」を活用して欲しいのが
「まち・ひと・しごと創生基本方針」であるべきだと私は思って骨太方針を読んだ。Goto
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