成熟国家

平均寿命、世界一、世界に冠たる長寿国を誇ろうではありませんか。
女性は2年連続で世界2位。男性は前年の4位から2位に・・・
厚労省が7/27の発表した「簡易生命表」の結果です。
「簡易生命表」なんて分かりにくい言い方ですが、
世界各国での平均寿命ランキングのことです。
第1位が男女とも香港です。女性が87.34歳、香港との差は0.2歳です。
男性は80.98歳で、香港との差は0.34歳・・・いずれも誤差の範囲。
乱暴に申せば、香港で正確に平均寿命の調査が行われいるのか、疑わしい。
日本が世界一の長寿国家だと申し上げて良いのではないだろうか。
いや、この調査は2016年のデータが元、2017年にはひっくり返っているのでは・・・
と私は推察しています。
平均寿命とは各年齢での死亡率から、0歳の人が平均で何歳まで生きられるかを
推計したもので、1948年(私が生まれた年)は女性53.96歳、
男性は50.06歳で、年々伸び続け日本は世界に冠たる長寿国となったのです。
世界にもっと誇って良いのではないか、もう少し、喜んで良いのではと思う。
平均寿命が伸びるってことは、まず平和が続いていること。
誰でもが食べることができ、飢餓がないってこと。
公衆衛生が完備され、疫病が発生したりしないこと。
医療体制が整い、病を克服する術が行き届いていること。
そして、経済的に発展し国が豊かであることの証です。
これは取りも直さず、国民の「命に対する意識」が高く日本人が優れているからです。
メディアの取り扱いは、さらりと流す程度ですが、
「世界に冠たる長寿国・ニッポン」・・・
私は素直に喜び、誇りたいと思っています。
しかし一方では、少子高齢化が進み、高齢福祉は社会問題となっています。
この問題を解決するには、経済成長を維持することが第一義的ですが・・・
同時に高齢者の意識改革が必要です。
60歳を過ぎると定年。途端に社会の一線から退く社会システムを
変えることが肝要ですが、それ以前に、生涯現役で働く覚悟を醸成させねばなりません。
世界に冠たる長寿国を世界に誇る成熟国家とする覚悟です。Goto

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