この一年、上手くいかなかった事は、モノサシが固定していたからかな。
人は自分の「モノサシ」を持たねばならない。なぜなら、物事を計れないからである。
人が何か言えば、それに流され、何かが身に降りかかれば、右往左往する。
事象に翻弄されるのは人間らしくてよいのだが、
でも、私ならこう思う。私ならこうするが。あるいは、私は私だと開き直る。
そんな私であるべきだが、そうなるには、自分の、自分なりモノサシを持たねばならない。
実はそれがなかなかと難しい。
例えば人手不足が原因で、仕事が上手く回らないとする。
少子高齢化、労働人口の減少だから、人手不足なのだと思うとする。
その思いのモノサシは何だろうか。あの頃はそうではなかったと、
あの頃をモノサシの基準にする。あの頃とは高度経済成長期・・
1960・70年代を指す。あの頃を当てはめれば、モノサシに比較すれば・・・
そりゃ、この国にあの頃のエネルギーはないでしょう。
でも、モノサシをもう少し前、江戸時代に置くとどうなりますか。
江戸時代の人口は3000万人です。今は1億2000万人・・6倍。
そう考えれば、人手不足ではないはずだ。打つ手が色々と考えられませんか。
世の中、行き詰まれば、発想を転換するとか、変化を求めるとか。
イノベーションを起こすとかせねばならない。
その大前提が、モノサシのメモリを変えることではないかと思っています。
今日から師走です。12月は一年でもっとも経済が活況を帯びる月です。
何かと慌ただしい・・そんななか、物流業界に悲鳴が上がっています。
物流量が通常月の1.5倍に増える。国交省によると16年12月は前年同月比で
10%増の約4億6千万個、17年はネット通販の普及で、12月は過去最高になると予想。
流通大手各社は、人材確保に時給を倍額にしたり、
顧客には発送一週間前を義務化したり、集荷依頼を前日までの予約制にしたりと、
対策を急いでいるが、後手を踏んでいるようです。
このままでは年が越せないかも知れない。
さて、どうするのか。モノサシを変えるしかない。
遅配で困るのは、物流業者ではない。贈り主です。
お歳暮は宅急便ではなく贈り主が自分で届けてはどうでしょうか。
通販での配達は届けてもらうのではなく自分で取りに行く。
そうすれば、人が動くのですから、別の経済が発生します。
えっ・・・無理ですって・・いやいや、考えるのです。
考えれば良い知恵が必ず浮かびます。人間やることです。できないことはない。
この一年、上手くいかなかったこと・・・
それらは全てモノサシが固定していたからだと思っています。Goto
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