施政方針演説

迷わず驕らず、2018年度の舵取りを願いたい。
通常国会が始まりました。首相の施政方針演説・・熟読してみました。
安倍1強政治、経済の好況を背景に、堅実な政策が並び・・・
際立った争点もない、近年には珍しく静かな国会になりそうです。
野党も攻め倦むのではと心配するのですが・・・
メディアも無理矢理争点にしたいと考える憲法・・・
「100年先の未来を見据えた国創りを行う。
国のかたち、理想の姿を語るのは憲法です。
各党が憲法の具体的な案を持ち寄り、憲法審議会において、議論を深め、
前に進めていくことを期待します」と慎重に丁寧に呼びかけています。
それを拒否する理由を探すのが難しくなるのでは。
護憲派野党はどのように反論するのか。
あくまでも調査会も含め土俵に乗らないとなると、遠吠えになります。
9月の総裁選で3選が決まれば、強行手段に出る、その口実作りになるのでは。
演説とは直接には関係ありませんが・・
2018年度の予算と17年度の補正予算を国会に提出しました。
補正の歳出は2兆7073億円。内、施政方針の先取りで、
看板の「人づくり革命」と効率を促す「生産性革命」に4822億円を計上。
災害復旧や防災に1兆2567億円。それに、対北朝鮮防衛費・・総額から引けば・・
9000億円近くを盛り込んだことになります。これって、トランプ大統領、
来日時の要請に応える額ですよねぇ。しらっと・・通過させるのも如何なものかと思います。
次年度予算もそうです。いつの間にか、防衛費は5兆円を突破し・・
歳出総額も97兆7128億円と6年続けて過去最大を更新します。
財政再建は、景気回復での税収増に頼っているんでしょう。
上手くいって欲しいのですが、増収の時こそ、歳出を絞るべきだと思うのですが・・
大判振る舞いは否めません。
防衛費以外でも野党は議論すべきだと思うのですが、
口を開けばモリカケ問題。これでは、政府の思うがままに年度内に
予算可決は確実な情勢ですね。政府は実に巧妙です。
演説で、私が最も興味を引いたのは、地方創生の項で、
農林水産新時代を謳った点です。林業改革に挑戦。森林バンクを創設する。
森林資源を成長戦略にする。良いですね。それに、水産業改革も期待が持てます。
海の豊かな恵みを有効資源として活用する・・
攻めの農政、その発想も良いですねぇ。攻めの農政によって、
農水産物の輸出は急増、5年連続で過去最高を更新しています。
安全で、美味しい日本の農水産物は日本食ブームと相まって輸出産業になりつつあります。
若手新規就農者は統計開始以来、初めて3年連続で2万人を超えました。
農林水産新時代って、地方創生の原点だと言えます。
ぜひ、地方創生は与野党問わず、建設的な議論を深めてもらいたい。
そして、実践に移して欲しいと願います。
長期安定政権がもたらす恩恵は国内のみならず、
外交でも遺憾無く発揮されると思います。
迷わず、驕らず・・・2018年度の舵取りを願いたい。Goto

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