雪代水(ゆきしろみず)

白魔に悩まされる日々、雪国とって、花に例えるなど・・・・
新聞命(しんぶんいのち)の私です。
日々新聞を捲り、関心のある項から順次目を通します。至福のひとときです。
新鮮な情報に心奪われ、納得の解説に頷き、そして、知らない言葉遣いに学びます。
毎日新聞の校閲グループが2008年11月から昨年の12月25日まで
社会面に掲載した「週刊漢字 読めますか?」ほど勉強になった企画はありませんでした。
新聞の信頼性の一つに「校閲力」があります。
昨年、石原さとみ主演のTVドラマ出版社の校閲部を扱った
「校閲ガール」が好評を博しましたが・・・
地味な仕事ですが校閲こそ、メディアの真髄だと思っています。
その最たる企画が、毎日の「漢字読めますか?」でした。
読者の惜しむ声に押されて、番外編「校閲発、春夏秋冬」が掲載
「巡りくることば」として「雪」が取り上げられました。
一緒に「雪」にまつわる漢字の勉強をしてみましょう。
小米雪(こごめゆき)・・・細かい雪、パウダースノーのこと。
花弁雪(はなびらゆき)・・花びらのような大ぶりの雪
雪の暇(ゆきのひま)・・春になり雪が消え地肌を見せているところ。早くそうなれ・・
風花(かざはな)・・晴天にちらつく雪
銀花(ぎんか)・・降る雪を形容する語。銀世界
不香の花(ふきょうのはな)・・香りのない花、雪の異称
白魔(はくま)・・災厄もたらす雪を白い魔物に例えた
六出花(りくしゅつか)・・結晶の形を花弁が六つある花に見立てて。
凍み雪(しみゆき)・・凍りついた雪のこと。平昌の雪かな。
雪代水(ゆきしろみず)・・雪解け水のこと。春の季語。
雪を花に例えるのは・・「雪の浅き国」のたわごと 何の楽しいことがあろうか・・
今年は豪雪です。地域みっちゃく生活情報誌の配布にも随分苦労させられています。
雪が、美しいモノ、綺麗なモノなどとはとても思えませんが、
でも、せめて、漢字を知って、雪への恨みを和らげたいものです。
毎日新聞校閲グループみなさんには、「週刊漢字 読めますか?」を
ぜひ、復活して頂きたいとお願い致します。Goto

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