政治に幻想抱いているわけではないが、世の中、良い方向には向ってないね。
これが民主主義、これが選挙というものなのか・・・
そんな疑問符が付く選挙が米国東部ペンシルベニア州の
連邦下院補欠選挙が13日に投票された。
14日の段階では民主党の候補者が11万3813票。
共和党が11万3186票でその差、僅か600票あまり、両陣営とも勝利宣言はない。
共和党は16日、投票所の混乱や機械故障など「多くの規則違反」があったと、
調査するよう州に申し立てた。
期日投票や在外投票などを集計中で、最終投票の確定は
4月にずれ込むとの観測もある。(日経3/19)
米国の選挙で、ロシアの大統領選挙のような、露骨な不正はないと思うが、
それにしても、下院のひとつの補選で、得票数が・・・半月以上も決まらない、
これが民主主義を標榜する国を左右する選挙結果なのだろうか。
お粗末極まりないと申さねばなりません。
結果が出ないだけではない。この選挙区は共和党の牙城、
2002年から議席を維持し、先の大統領選では、白人労働者の圧倒的な
支持を得てトランプ氏を勝利に導いた鉄鋼の街ピッツバーグ郊外が選挙区。
中間選挙を控え、トランプ政権としては、なりふり構わず、
勝利に持ち込まねばと、世界貿易戦争も辞さぬ勢いで・・
8日に「鉄鋼とアルミに関税を掛ける輸入規制」までして、
ポピュリズムを貫いたのだが、結果は・・・場外乱闘に。
でも、トランプ共和党陣営だけではない。
民主党候補者も、党の政策方針も関係ない。民主党主流派が頑なに拒む
炭鉱労働者の年金保証も容認すれば、妊娠中絶や銃規制の大幅強化にも反対を主張。
「この選挙区人々はトランプと対立する候補者求めていない」と、
選挙中の発言は「親トランプ」である。当の大統領「彼はとても賢く戦った。
彼の訴えはまるで共和党のようだ」と支持者に語る始末・・・
選挙とは「勝てば官軍」で「勝つためにはどんな政策を掲げようが、
手段を選ばない」のが米国の選挙ってことだろう。
本当にそれで良いのだろうか。トランプにプーチン・・・
私には彼らのせいだととても思えない。
全ては「自分さえよければの国民」の成せる業なのだと思う。Goto
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