ホースセラピー

鬱病で悩む若者に効用が高いのではと思う。
もう何年になりますか。思い起こせば・・40年以上前のことです。
競馬の馬券も買ったことがない私ですが・・・
どんな風向きだったか忘れましたが、馬に乗って見たい、そんな願望にかられ・・・
乗馬衣装を買い込み。岐阜市北部にある乗馬ができる馬場へ。
ニッカポッカのズボンに燕尾の上着、乗馬用長靴、
そしてバックスキンでヘルメット代わりの帽子・・
格好から入る私ではないが、乗馬をやるなら、
それなりの格好をしないと馬に失礼ではと・・
「乗馬クラブに入会したいんですが」と門を叩いた。手続きを済ませると。
調教師の先生、「あなたの性格にはこの馬が良いのでは」と・・・
なぜ、挨拶を交わしただけの私に、そんなことがわかるのかと、不思議に思いながらも、
馬名は「栃光」・・・当時大相撲で大関を張った力士と同名。
「栃光」は先生の仰る通り、初心者の私の心を知るが如く・・・
初乗りではグズついたのですが、回を重ねるに付け・・・
いつの間にか「忖度」するのでしょうね・・思い通りに動くように。
週に二度ほど通いました。むしゃくしゃしていて、馬上に立つと、
栃光はそれがわかるのでしょうか。実に優しく接してくれます。
反対に意気揚々と騎乗しますと「おまえ、大丈夫か」と問うように、
微妙に、冷静になれとばかりに・・タイミングを外します。
私は犬や猫ブームでも、小鳥も含めペットを飼ったことがありません。
単に動物が嫌いなのかもしれませんが・・・
若い頃の馬との接触で・・・こんな素晴らしい動物に接したことがない。
そんな思いが潜在意識にあるのでしょうか。馬以外に手元に置きたいとは思いません。
最近、馬とのふれあいによって障害や病気を改善させるリハビリ・・
「ホースセラピー」に注目が集まっている世界的な組織で、本部は英国にある
「障害者乗馬協会」(RDA)1968年に結成。アン王女が総裁を務める。
乗馬は全身運動、馬の歩くリズムに合わせて身体が上下左右に揺れ、
視線も2メートル前後と高い。筋力とバランス感覚が養われます。
自分より大きな馬と意思疎通をはからねばならず、コミニケーション能力が磨かれ、
心身の機能回復というリハビリ効果や社会性も高めると欧米を中心に広がっています。
96年には競技性を高めた障害者馬術がパラリンピックの正式競技にもなりました。
(毎日4/28・朝刊)
日本では23の団体があり・・・今後に期待が高まっています。
馬の飼育、馬術と障害の知識などが必要なインストラクター(RDA資格)の
養成が急務だが、大人しい性格の元競走馬をホースセラピーに活用する
動きなどで馬不足解消の動きも高まっているようです。
馬とふれあうことによる障害者リハビリ・・ホースセラピー・・
私の体験では、鬱になって引きこもりがちな若い人たちにも
効用が高いのではと思う。Goto

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