蕎麦、あなたは音を立てて食べる派、それとも音を立てないで食べる派?
口を開けて、モノを食べてはいけません。
クチャクチャと音を立てて食べるのもご法度。
テーブルに肘をついての食事はダメ。背筋を伸ばして頂きなさい。
食べ始めには「いただきます」と手をあわせ、
恵みを与えてくれた自然に感謝の合唱をして頂きなさい。
お米を一粒も残すな、迷い箸は下品、やってはダメです。
食べ物に好き嫌いなど、持ってのほか、何でも食べなさい。
食べ終わったら、お茶を頂き「ごちそうさまでした」と料理を作ってくれた人に、
感謝しなさい。など食事のマナーを親に教わりませんでしたか?
私は、小学校に入ってからも、目前に母親がいて・・
卓袱台に正座、逐一、注意されながら食事をしたものです。
今に思えば、食は生きる基本です。この躾のおかげで日本文化を身に付けたのかも。
外国人観光客が増えています。彼らは日本の様々な日本の文化を
ネットで知り訪日、触れてみたいと思っているようです。
麺類はズルズルと音を立てて食べるものだ。なんてネットに・・・
だからなんでしょうか。ラーメン屋やうどん店に入って、
音を立てて食べるにはどうするのか、などと聞くそうです。
一方では「音を立てて食べるのはマナー違反」、「ヌードル・ハラスメント」という
和製英語も生まれ論争にも。日清は「音を立てない派」用の特殊フォークを開発、
すする音を感知すると、音楽が流れて音を隠す代物です。
担当者は「すする行為をポジティブなものに変えれば世界中の誰もが
一緒にラーメンを楽しめる」と目論見、予約が5千個に達したら、
生産を開始する予定だったが、結果は249個で惨敗。
ラーメンは「音を立てて食べる派」が圧勝したようです。(朝日・朝刊)
日本の食文化は2千年の歴史があります。音を立てて食するのも文化です。
音を立てずに食べるのは武士の文化ですが、漬物はポリポリと音立てるのは許された、
一汁一菜の色添えではなかったかと思います。
麺類で音を立てて食べるのは江戸町民の文化。それも歌舞伎や落語の演目から・・・
でもそれは蕎麦を食するときだけ。「メシ食うときぐらい気取ってるんじゃねぇやい」
武士社会への庶民の反発が根底にあるのではないか。
麺類を粋にズズッと食べても良し。品良く静かに食べても良しだが、
でも、食事マナーはその人の品性を決める。日本の食文化の基本は・・・誰もが・・
身に付けた方が良いと思うのは、食事中・・マナーの悪い人を見かけると、
あの口喧しい母親なら、なんと注意するかと思うからです。Goto
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