JLAAブロック会議

モノの見方もところ変われば違うものです。戊辰戦争について学びました。
今年も始まりました。恒例となりました・・・
一般社団法人・日本地域広告会社協会(JLAA)全国ブロック会議です。
今年は6/15・福島で開催された北海道・東北ブロック会議を皮切りに、
東京・大阪・香川・福岡と5ヶ所で開催されます。
各ブロックの会員と賛助会員が集い、各県の状況を語り、それぞれの活動を報告し
情報交換を行い、事業の次なる一手を推し量るJLAAの重要な会議です。
会議には13社、19名の仲間が集い。活発な意見が交わされました。
私は役得で、全会議に出席します。
東北の会議は、大震災から7年半、東電が福島の原発2号機を
廃炉にするとの報を受け・・・郡山での会議・・・
遅きに資するのではと思いつつも、安堵の雰囲気が漂い・・
大震災は決して終わってはいないことを実感しました。
ブロック会議、今年から新たな企画が加わり、
会議の前にご当地の著名人から話を伺う、勉強会が実施されます。
今回は、明治150年・戊辰戦争とは如何なるものであったか・・と題して
歴史家・星亮一先生にご講演頂きました。
先生は83歳、仙台のご出身、福島民報の記者を経て、会津藩と出会い、
歴史家に。著者には「奥羽越列藩同盟」「呪われた明治維新」
「偽りの幕末動乱」「戊辰戦争」など、明治維新を東北から切り取った作品が。
取りわけ、戊辰戦争の分析は辛辣で、こんな見方があったのかと、
目から鱗でした。薩長連合は、国内を官軍、賊軍に二分、
自称官軍の薩長軍が和平を求める越後や東北の主張をことごとく無視し、
土足で奥羽越に攻め込んだ醜い内戦だったと・・・
徳川幕府は鳥羽伏見の戦いで瓦解。将軍慶喜が退陣して終焉したにも拘らず、
薩長新政権の西郷や木戸孝充らは自らの権力を誇示するため、長州藩士を使って
会津藩主の首を差し出せと要求、内乱に持ち込んだのが戊辰戦争の本質と分析。
日本の武士道からいって、家臣が主君の首を差し出すことなど、あり得ない。
仙台藩を中心に奥羽越列藩同盟が結成され、奥羽の関門白河で双方が激突するのは、
必然だった。そして、戦力に劣る同盟軍は各地で破れ・・・悲惨な状況が続きます。
取りわけ、会津藩士とその家族は、本州最果ての旧南部藩に転封され
激貧の暮らしを強いられました。
その辺の事情はNHK大河ドラマ、「八重の桜」で・・・
これが薩長政権の弱者をとことん苛め抜く冷酷無残な体質だと・・・先生は。
そして、安倍政権が明治150年記念する行事に、
薩長土肥が日本の近代化に大きく貢献したという偽りのお祭に疑問呈しています。
なるほどと思いつつもところ変われば見方も変わる。
東北のもう一つの歴史を垣間見た思いです。
世の中、知らぬことが多いと勉強させて頂きました。Goto

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