自己肯定感

戦争の自虐思想に問題の本質があると思うのだが……
ある親父たちの会話。「インスタバエが若い奴らの話題になっているんだって」
「ヘェ、そんな蠅って、しらねぇなぁ」「その蠅じゃないよ」
インスタっていうのはインスタグラム(instagram)というSNSのアプリのこと。
そのアプリに写真や動画を投稿して、見栄え良かったり、綺麗だったりして
映えるのを「インスタ映え」するって言うのだ。写真を褒めっこするってことだ。
2017年ユーキャン新語、流行語大賞を受賞したんだ、知らないのか。
多分だが、去年のもう一つの大賞「忖度(そんたく)」しか覚えてないのだな。
じゃ「ホメ写」って知っているかい。それもアプリのことか?
違う。教育の話。最近はスマホやデジカメで手軽に撮影できるだろ、
子どもの意欲や自信の元になるような写真を撮りプリントして、
自宅や居間に貼って、子どもに「褒めて、自己肯定感」を持たせる教育法。
それを「ほめ写」と言うんだ。
なぜそんなことをって。
内閣府の調査だが、日本、米国、英国、独国、仏国、韓国、スウェーデンの
7カ国の若者の「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」なるモノの結果が発表された。
なぜ、この7カ国なのかはよくわからないが………
「自分に満足している」と答えた日本の若者は全体の45.8%
米国86%、英国83.1%、独国92.3%に比べて低い。
人の前に出るのをためらう国民性を引いても、日本の若者は先進諸外国と
比較して自己肯定感が圧倒的に低い。
背景には親が子どもを積極的に褒めない姿勢があるのではと、
「ほめ写」がインスタグラムとは違って広まっているそうだ。
これも回りくどい説明になるが、国立青少年教育振興機構が18年に
「子どもの頃の体験が育む力とその成果に関する調査」によると、
自己肯定感は社会を生き抜くのに必要な「へこたれない力」「コミニケーション力」
「意欲」と深い相関関係があるとし、能力や存在意義を確認する機会を
家庭で意識的に設けることが、子どもの生きる力を高める原動力になると。
家中に頑張る子どもの写真をあちらこちらに貼って。
「あの時、あんたはすごかったねぇとか、この写真って、あんたの素晴らしい姿の
象徴だね」なんて、ほめて、ほめて褒めちぎると自己肯定感が醸造されるってこと。
「インスタ映え」も「ほめ写」も身勝手を助長するようで、
ピンと来ないのだが、若者の自己肯定感が低いのは、民主主義の名の下に、
戦前の日本を自虐的に否定してきたのが、本質だと思うのだが。
時代は、なにくそ!と思うより、褒めて、褒めて育つ時代なんだろうね。Goto

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