中高生は平成以降の時代にどんな価値観を求めているのか。
「平成の次の時代は、どんな価値観を大切にする社会になってほしいか」について
読売中高生新聞は全国の中高生約2万1000人を対象にアンケートを実施した。
回答は編集室が掲げた40の言葉から最大3個まで選べるとしました。
さぁー。この質問に中高生はなんと答えたでしょうか。
まぁ。質問項目がわからないので、アンケート結果を公表した
読売新聞からの抜粋ですが、あまりにも現実的で恐ろしさを覚えます。
あなたの周りにいる中高生にも「平成後の価値観」を聞いてもらえますか。
もったいぶって恐縮ですが、中高生といえどもこの国に暮らしているのです。
異邦人でもなければ、インベーダーでもありません。
情報の収集先は、テレビかネットです。(新聞と言いたいのですが読んでませんので)
ですから、大人の価値観と全く同じです。何も目新しいことはありません。
私は、その成熟さが問題だと思うのですが。
「平成後、どんな価値観を大切にする社会」になってほしいか。
主だった順位は……1、平和。2、安全。3、安心。5、平等。8、責任。12、挑戦。
15、改革。16、多様。20、正義。21、持続……だそうです。
読売中高生新聞を読んでいる学生たちだからでしょうか。
田舎の首長選挙の公約じゃあるまいし。上位3つが平和、安全、安心ではねぇ。
もちろん、否定はしませんよ、でも……
平和……彼らには戦争の足音が聞こえるのでしょうか。
安全・安心とは自然災害のことかな。
あまりにも当然といえば当然、現実的といえば現実的ではないですか。
もう一つ、注目する社会課題はなんでしょうか。そんな質問には。
少子高齢化への対応。8725票。環境問題への対応、4303票。国際テロ対策、2993票
まぁ、ここまではなんとか納得できるのですが。次が働き方改革2966票には
驚きですねぇ。中高生の求める働き方ってなんでしょうか。
「通勤列車の中の大人を見ると不機嫌そうな表情をしている人が多い」
「ブラック企業や過労死などが問題になるが、働くことで喜びを感じる人が減っているのでは」
が、働き方改革が4位の理由だそうです。
彼らは見ているんですね。「働くこと」が悪だと決めつけることで、
ポピュリズムを煽っている政治の姿を。
この二つのアンケート結果から見えてくることは、チャレンジ精神に欠けるこの国には
夢や希望を追うよりも現実主義に走ることに価値観があるということらしい。
それを淋しい結果だとは思わない。中高生が安全、安心よりも創造や挑戦の方が、
価値観がある社会だと思えるようにできるかどうかは、我々大人の姿だと思います。
Goto
因みに質問40項目は、
平和、安全、安心、自由、平等、伝統、安定、責任、発展、公平、共存、挑戦、
成長、余裕、改革、多様、維持、創造、復活、正義、持続、繁栄、健全、寛容、
調和、成功、効率、競争、礼節、国益、勤勉、博愛、節度、義務、転換、奉仕、
公共、扶助、自助、成熟です。(あなたならどれを選びますか。まさか、中高生と同じですか)
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