読売新聞の値上げ。

乱暴ですが。国民には新聞を購読する義務があるのではないでしょうか。
読売新聞社が1月1日より購読料金の改定に踏み切った。
朝夕刊セットの月極め4037円から4400円に。朝刊のみ、3093円から3400円に。
駅やコンビニでの朝刊は130円から150円に夕刊は50円。1日10円相当の値上げとなった。
週刊の「読売KODOMO新聞」は月極め500円から550円に。
「読売中高校生新聞」も現在の780円から70円引き上げ850円とした。
過去、消費増税に伴い2回値上されたが、本体を値上げしたのは25年ぶり。
昨今の人出不足は「戸別配達網」の維持や「輸送費上昇」に、
コストカットや人件費の抑制などの経営努力では賄えなくなり、
かなり切迫した状況下の値上げである。
この値上げが、新聞離れに拍車が掛かるのか。
それとも読者の理解を得て、踏み止まれるのか。新聞というジャーナリズムの
根幹となすメディアが存続できるかどうかの正念場の決断だと思う。
「ジャーナリズムとは、経済的な独立が基本であり基礎である」
経営が成り立たなくなれば、読売の場合ならば「中庸かつ現実的な論調を伝える、
新聞の使命が果たせなくなる」……私はこの値上げを「可」としたい。
そもそも論であるが、新聞は権力を監視し、社会的弱者の立場にたち、
民主主義と活字文化を支える重要な社会基盤の一つである。
だから、消費税増税にあたり、食品のほか、軽減税率が認められた商品である。
「朝、単車の音がして、ポストに新聞が投げ込まれる」
この配達システムは日本の文化である。この文化が崩壊することがあってはならない。
記者を含め、新聞人たちが、値上げを機に更なる努力を重ねるのはもとより、
「もしも新聞がなければ、この国の未来が見えなくなる」ことを
国民は知る必要がある。知って新聞を支えるべく購読して、存続をバックアップすべきだ。
それが、この成熟国家に暮らす国民の義務だと私は思う。
値上げは読売新聞社が先行したが、追って4月には朝日も毎日、追従するだろう。
もちろん、ローカル各紙も。新聞を読もう。改めて呼び掛けたい。Goto

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