この国って、一体全体、誰がリードしているのでしょうか。
古希の私には過ぎ去った話なのだが、「おじさんって何歳からか?」
そんな質問を男女1500人に尋ねたデータが、日経の春秋に。
実施したのは博報堂の総合研究所、広告企画の参考にしたのではと思うのですが。
答えは……43歳が分岐点だそうで。これが世間の常識。40代半ばの男性はチト淋しいかも。
では、「おばさんって何歳から?」不思議ですねぇ。そんな調査はしないそうです。
「セクハラ」になるから。そりゃそうですね。そんなことが無遠慮に訊けるなんて、
老害の域に達したおじさんを通り越したおじいさんぐらいですよね。
こんな質問も。「日本人口1億3千万人。何人以上の意見ならば、世論といえるか」
あなたなら、どう答えますか、平均値は4342万人ですが、結果はバラバラ、
グラフに山はなく、一番多い回答者は1億人。8%が5千人未満の数字だそうです。
最近の各級選挙。投票率が30%台がザラです。その中で当選者が決まります。
一体全体、それが世論でしょうか。みんなの意見なのでしょうか。
「みんながそう言っている」のみんなとは何を基準にしているのか、
ネット(ソーシャルメディア)でたった一人がそれも匿名で「身勝手な意見」を書き込む
そうすると、それが「みんな」の意見に様変わりしてしまう。そして、それがいつの間にか
「世論」として形成されてしまう。そのことで、社会が分断され、選挙も動く。
そのくせ、私のような老人が、名を名乗り、堂々と正論を吐こうものなら、
老耄を疑われ、袋叩きに合うのがオチである。
どこか間違っているのではと思うのだが、そんな時代だから仕方がないと黙るしかない。
という風潮が、いつの間にか、この国は実体がない「みんな」が支配するわけがわからない
変な国になりつつあるのではと思う。Goto
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