校則の定義をよく読んで欲しい。校則が守られているか・いないかの調査なら……
こんなことまで、やってどんな意味があるのか?大いに疑問です。
岐阜県下の県立高校の校則を県教育委員会に情報公開請求して、
「ブラック校則」がないかどうか、粗探しする「人権ネットワーク」団体のことです。
人権といえば、聞こえは良いのですが。
何でもかんでも「ブラック」とつければ、悪であるとする風潮に便乗しているだけ。
「頭髪に関する規定がある学校は61校」…高校生らしい。端正、清潔であれ。
髪の脱色、染色、パーマ、エクステンション(つけ毛)は禁止規定となっている。
当然だと思うのだが、なぜ、ブラックに値するのか。
約3分の1の高校では、髪の長さを定めており男子生徒は「耳、目、眉、襟足にかからない」
女子生徒は「目にかからないこと」としている。
細かい規定は学習する上で必要なのかと疑問を投げかけている。
意味がある校則とは思わないが、目くじら立てるほどのことはなかろ。
服装については全校で規定がある。
写真や図で「正装」が示されていて、男子生徒はズボン裾、女子生徒はスカート丈、
ブラウスの下に着る肌着の色にも規定がある。
「髪型や服装は細かな規定が多く、学業と関係ないではないか」と団体はいきがるが……
そんなことを問題にすることが問題ではないか。
身嗜みも常に清潔であれば、学習意欲も湧くというものではないか。
自由にしたら、それこそ、着るものに困ってしまうのが現状ではないだろうか。
個性とか自由は内面から生まれるものであり、私服だと却って困るのが現状であろう。
二言目には、「性的少数者に配慮すべき」と如何にも人権派ぶるが、
高校生の制服とどういう関係があるのか、男女どちらの制服を着ても、
清潔であれば、何の問題もないと思うのだが。時流に乗っての調査こそ問題だ。
団体代表曰く「今後教育現場でもさらなる多様性が求められる。
今一度、時代に応じた校則になっているのか、そもそも校則の意義は
何なのかを見直すきっかけにしたい」と意気込むのだが。
私は思います。校則を点検することに何の意味もない。調査すべきは、
校則が有名無実になってはいないか。そのことを厳格にチェックすべきではないか。
守られていない校則ならば、意味がないのだから、どうすべきかを生徒を交えて
議論する。そして、新たな校則にするのか、それとも廃止するのか、
関係者で議論することが肝要ではと思う。
頭から、校則イコールブラックと決め付け、廃止が正しいとの結論がミエミエで、
鼻持ちならない。そんな団体のオモチャにされては、それこそ校則が可哀想だと
言わねばならない。Goto
追伸
校則とは「児童生徒が健全な学校生活を営み、より良く発展・成長していくために
各学校の責任と判断の下に定められる一定の決まり」と文科省は定義している。
内容や運用に関しては「児童生徒の実態や保護者の考え方、地域の実情、時代の
進展などを踏まえ、見直すことが大切」となっている。
学校の裁量で決められるのだから。なおさら、こんな馬鹿げた調査に意味がない。
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