ライドシェアが遠い

やっと、思い腰をあげて、営業車の相乗りを認める国交省。
誰が考えても、こんな素晴らしい仕組みは早くやるべきだ。
なんて思っても、なかなか進まないのが、今の状況ですね。
これが、この国をどんどん縮小させ、世界から置いてけぼりにさせるんですね。
シンプルに申します。街を走る車。一台あたり何人が乗車しているでしょうか。
少なくとも、朝の通勤ラッシュ。9割以上が運転手だけです。
普通車は大概が4人は同乗できます。同じ方面から、同じ方向へ向かう人がいれば
乗り合わせれば、随分の無駄が排除できると思うのですが。
ライドシェアってご存知ですよねぇ。
移動したい人とドライバーを結び付け、車移動をシェアするサービスです。
米国発ですが、今や世界中で実施されています。
仕組みは至って簡単。アプリでライドシェア登録。目的を通信するだけ。
GPSで現在地が確認され、そちら方面に向かう車がピックアップする。
システムはAIが自ら判断し、意思決定する。
もちろん、有償だが、システム会社が支払う仕組みで、トラブルはない。
そんな、昔でいう白タク(営業車でない車)で営業したら、タクシー会社も
バス会社も成り立たなくなる。そんな憤りが聞こえるが、タクシー利用者って、
全国で06年には19億万人だったのが、17年には3割減の13億万人に減少。
次の手を打たねばジリ貧は免れぬ。であれば餅は餅屋、この仕組みをタクシー会社が
いち早く取り入れて実施すれば良いだけではと思う。
だが、現実はなかなかそうはならないのだが、国交省もやっと重い腰を上げ始めた。
スマホを通じて他人同士がタクシーに乗れる「相乗り営業」を全面解禁する。
解禁するのは既存のタクシー事業者が運行する車のみで、一般ドライバーが
マイカーを使うライドシェアは認めない。
とは申せ、さすがに国交省も業界団体の方ばかり向いているのではない。
認めれば公共交通の運営に苦慮する過疎地での高齢化対策になる。
取り敢えずは市町村やNPOが運営することを条件に、マイカーで一般ドライバーが
有償で住民を運ぶサービスを認めるようにした。
それでも、規制するという官僚の概念がしつこく残り、
地域住民以外は乗車させてはダメだとか、市町村長の承認が必要だとか、
タガをはめているが、それも、容易化せねば、追っつかない状況に地方はある。
そこで、仕方なく出した結論が、20年中には法令を改正するとの方向で検討する案である。
世界の潮流は、ライドシェアですよ。
AIを活用した効率的で利便性の高い手段なのに……Goto

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