ペラペラの朝刊に思う

新聞の価格って何で決まるのでしょうか。ページ数ではないらしいです。
重箱の隅をつつくようなセコイ話で恐縮ですが。新聞の話です。
毎朝届く新聞。何ページあるかご存知ですか。
通常は32とか36ページです。それを立てページと呼びます。
因みに立てページが最も多い日は、元旦です。本紙の他に2部、3部、4部と増ページします。
バブル期、新聞全盛のころ新聞社間で何処が一番立てページが多いか、競い合ったモノです。
ページ数を増やすことができた理由は、広告の出稿量が多かったからです。
広告が多いってことは、景気が良くって、経済が大きく回っている証でもあります。
今年の元旦号、本紙(1部のみ)ではやはり日経がダントツで48ページ。
読売と朝日が40ページ。毎日は32ページです。次刊号(1/3)で通常の立てページに
戻るのですが、読売と日経が36ページ。朝日が34で毎日が30ページでした。
単純に思うのです。新聞は情報を売るのです。情報量で価格が決まるハズですが、
どうも、そんな基準はないようです。量ではなく質だと言わんばかりで、
立てページは新聞社の裁量で決まっているようです。
モノの価値からすれば、価格の条件は明確にすべきです。(内容量とか個数など)
しかし、月刊何ページ届けるかは不明のまま契約します。
それって、商道徳からすればどうなんでしょうか。
そのことに疑問を抱かず月極め契約を継続しているのもおかしな話ではないでしょうか。
いや、新聞とはそんなセコイことを言わない商品なんだと叱れそうですが。
でも、そんなことも追求しないで、よく商売が成り立ってきたモノだと私は思います。
4/8の朝刊。
毎日16。読売20。朝日24。中日20。岐阜新聞16、日経新聞32ページでした。
各紙とも通常よりも極端に立てページが少ない朝刊でした。
どうして何でしょうか。そうです。統一地方選挙の投票日翌朝だからです。
なぜ、少ないのでしょうか。当落が判明するのが深夜になる。
その結果を紙面に反映させ、印刷し、配送し、翌朝配達するには
印刷時間を削減せねばならない。だから、立てページが極端に少なくなる。
それが、新聞社が選挙報道をするようになってから、一貫して取り続けている
総選挙や統一選挙時の理由です。もう、50年近くも同じことをやっています。
私に言わせれば、当落の逐次結果はネットを見れば分かります。
時代は新聞に求められているのは一刻を争う投票結果ではない。
読者が知りたいのは、選挙結果から見た、解説であり、将来性であり、政治の先行きです。
そのことに重点を置くべきなのに、10年一日が如く、結果を追っています。
その点、日経は経済紙だからなのでしょうか。
立てページも通常とほぼ変わらず、月曜に役立つ経済情報を伝えます。
一般紙だとて、日曜日に起こったニュースはあるハズです。
それをチャラにして、選挙結果を追い求めるのには矛盾というより、
どこか、ピントが合っていないのではないかと思います。
巷間、新聞の購読者が激減しているといわれます。
「新聞命」(しんぶんいのち)の私としては何とかして欲しいと願います。
でも、新聞関係者が選挙翌日の立てページが少ないのは当然だと決め込んでいるうちは、
残念ですが解決の糸口は見つからないのではないでしょうか。Goto

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