ディスラプション(創造的破壊)

第4次産業革命は教育の現場にも登場します。
教育問題を語れるほどの知識も見識もないのだが、いつも疑問に思っていることがある。
我々の時代などというヤボなことは言いたくないが……
1学級というのか、ひとクラスと言えば良いのか、子供が一番多かった時代……
ひとクラスの人数は最低でも50人、多いクラスは60人近かった。
いわゆる、すし詰め教育っていうやつです。
それがいつの間にか、40人学級では満足な教育ができぬとか、
先生が全員把握できないとかで、今では30人が普通。
でも、これだけ少子化になると、更に進んで、岐阜市内の中心部の小学校では
ひとクラス20人にも満たない学年もある。そんな状態であっても、
先生の数が足らない。もっと増やさねばと、文科省は予算要求をする。
だいたいだが、一人の先生(教師)が受け持つ生徒の適正な数って何人なんだ。
それは何で計るのだ。疑問です。だって、過疎地で生徒が10人未満の学校で、
生徒より先生や事務担当の方が多い学校も増えている。
学校の本分は、学業を教えることにある。生徒より先生が多いってことは、
マンツーマンで授業するってこと。成績の悪い子供なんていないはず。
それがどうです。塾がないから、成績が上がらないなんて親の愚痴が。
それが学校教育の現場なら、マンツーマンにしてもダメってことじゃないですか。
日本の教育現場、1人の先生が数十人の生徒を教える(中学の場合)
教員の3分の1超は50歳を過ぎている。乱暴に言えば、日本の子供の成績は
大概が中学で峻別されてしまうのではないか。「できない子」をできるように
できないのが、中学校ではないかと思う。そこに人数を掛けても………そんな疑問が。
大阪にある私立の中学校の話です。
3年生の教室。教科書もなければ、ノートもない。ホワイトボードも使わない。
先生はいるが、基本的には困ったときの手助けだけを。
生徒には一人ひとりタブレット端末が。そして、もう1人の先生が生徒ごとに
違った質問をし、その答えを採点、間違っていたならば、そこが理解できるための、
質問が繰り返し出題され、完璧に理解できるようになれば、授業が終わる。
そうなんです。先生は生徒が持つタブレットに居る「人工知能」なのです。
東京のIT企業が開発した人工知能アプリです。そのアプリが出す問題は生徒によって違う。
50分の授業に合わせ、生徒によって違う質問をぶつけ、最終的にはその授業を
全生徒がマスターできるようにする。
AI先生は生徒一人ひとりの力を把握、それに合わせて学習の過程を細かく記録、
分析もする。AI先生は学びの効率を高め、子供の能力を引き出すと期待されている。
AI先生が生徒の苦手な分野と向き合い、個人の関心に沿った学びをサポートするならば、
先生が何人なんて関係ない。先生の成果も計る必要はない。
AI先生の指導で誰もが「できる子」になり、学校の授業風景が変わる。
そうすれば、先生は授業を教えるのではなく、生徒とのコミュニケーションができれば良い。
学校の「ディスラプション(創造的破壊)」なるのではないか。
人工知能が先生。「そんなこと」なんて思う向きもあるだろうが、
少なくとも、私の疑問は解決する。教育は国の100年の大計というなら、
えっ。埼玉県の教育委員会ではAI先生が実践段階に入ったて。なるほど。Goto

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