わろてんか

芸能界は社会の常識と溝があってはならないのか。
朝っぱらから、こんなくだらない問題を取り上げる私も、
相当に世間と溝がある暇人じゃないかと、自嘲するのだが、
天下の朝日新聞が最もらしく社説で取り上げたのですから、致し方ない。
なんのことか。吉本興業所属芸人(タレント?)が「闇営業」で
反社会的(振り込めサギグループ)の宴席にでて金銭を得た問題と
吉本興業社長の対応についてのことです。
芸能人と表現すべきなのか。それとも芸人、俳優、タレントと呼べば良いのか、
この手の人たちをどう扱うのか理解できないのだが、我々のような市井の人間とは
少し違う種類の仕事をしている人たちの仕事内容を………テレビメディアが
面白おかしく報じるのは自由ですが…新聞が社説でねぇ。その価値があるとは思えない。
参院選も終わり、ペンの向かう鉾先がこんな問題しかないからだとすれば……
この国は何と平和なんで しょうか。新聞って何とボケたのでしょうか。
いやいや、そんな物言いは失礼極まる。
吉本興業はNHKの朝ドラ「わろてんか」でも取り上げられた国民的企業。
6000人の芸人を抱える業界最大手、過去に上場もしていた、その会社の不祥事。
そりゃ取り上げるに値する。そんなご意見もあるでしょうが……
新聞は吉本興業にどうしろというのか?
芸人の生活は苦しい。そりゃ売れっ子にならなきゃ、人気商売です。
人気がでなければ、不安定な立場は仕方ない。芸人は好きでやってるんですから。
所属芸人の契約をしっかりして、生活の保障をするのが吉本興業だというのでしょうか。
それとも、芸人の働き方改革を徹底せよと、言うのでしょうか。
朝日の社説、芸能界の作法は一般社会とは違うと考えられていた時代はとうに去っている。
芸能界全体が一般社会の規範に従う意識改革に努める契機にすべきだ……と
ご高説を述べられるが……なんでもかんでも、ルールや規範に嵌め込みたいのが朝日。
「人生色々、会社も色々」お笑いの殿堂の元締めまで、大上段に振りかぶり、
良いものは良い。ダメなモノはダメで片付けられるのか。社説は如何にも朝日的偽善ではないか。
「芸能界と社会との間にモラルと常識の溝があってはならない」と結んでいる。
芸能、それも「お笑い」などと言うものは、
そもそも世間と常識の溝そのモノではないか。契約が曖昧でなぜ悪い。
芸人などという職種はそもそもが曖昧なんです。だからこそ価値があり、
大衆は喜び、楽しむのではないか。
朝日に申し上げたい。社会と常識に溝があるのは、
実は、自分の物差しでしか社会を推し量れない朝日新聞にあるではないか。
闇営業してでも生きてゆく芸人の物悲しさ、それを利用するサギ集団、
なぜ、サギ集団を壊滅できない警察権力にペンの鉾先を向けないのか。Goto

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