創意工夫こそ「働き方改革」

50年以上前に松下幸之助氏は「働き方改革」の本質を論じた。
オマエは「働き方改革」に懐疑的な姿勢を取っている。
資本主義経済の本質は「資本の論理」が何よりも先行するのだ、
経営者は常に労働者を搾取しようと考えているモノだ。
だから「働き方改革」の最重要課題は、労働時間の短縮なのだ。
何が「生産性の向上だ」そういう発想こそが労働者搾取を隠蔽する欺瞞なのだ。
労働時間を厳守しない企業、商店もだ、全て厳罰に処すべき……
オマエにように「労働時間内」に最大の「効率を上げろ」とか……
「生産性の向上」を叫ぶ奴は信用できない。
そんな馬鹿げたお叱りを、受けるようになったが、
どこかピンとが合っていない気がします。
ピントで言えば、参院選で政党要件を得た……「れいわなんとか組」の政策、
ちゃんと読んだ人はおられますか。財源は「日銀がお札をどんどん刷ればよい、
そうすれば、公務員も増やせる。最低賃金の1500円以上にもできる。
国民ひとりに3万円、4人に12万円バラまける」とムチャクチャ……何と申しましょうか。
政治は理想と現実の狭間にありますが、この政策は如何にも現実とは掛け離れています。
漫画の世界、いや妄想の世界です。そんな政策を掲げて政党になるのですから
なんと平和な国なんでしょう。既存野党にしっかりして下さいよと申し上げたい。
でも、よく考えてみますと、この妄想政策と「働き方改革」と称する「働くな改革」とは
同根ではないのかと………思えてならない。
もう50年以上前になります。この国の現代国家の礎を築いた稀代の経営者……
松下幸之助氏は「働き方改革」についてこんなこと言っています。
「額に汗して働くのは尊い。でもいつまでも額に汗して働くのは知恵がない。
人より1時間余計に働くことは尊い。努力である。勤勉である。
だが、今までよりも1時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることも、また尊い。
そこに人間の進歩がある」と「働き方改革」の本質を鋭くえぐる。(50年以上前の発言です)
松下氏は更に続ける。「それは創意がなくてはできない。くふうがなくてはできない。
働くことは尊いが、その働きにくふうが欲しいのである。創意が欲しいのである」
「額に汗することを称えるのも良いが、額に汗のない涼しい姿を称えるべきである。
怠けろというのではない。楽をするくふうをしろというのである」「楽々と働いて、
なお素晴らしい成果をあげられる働き方を、お互いにもっとくふうしたいものだ。
そこから社会の繁栄も生まれてくる」と「働き方改革」をズバリと語っている。
「れいわなんとか組」も「国民が効率よく働いてこそ」経済が回り
政策が実現できることを知らないと、漫画の世界から抜けだせないのではないか。
それと、人間とは「働くから人間なのだ」と私は思うが、50年以上前に
「働き方改革」の本質をズバリと見抜いた松下幸之助氏という人の偉大さを
改めて知った。先人偉大なり。Goto

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