フードテック

高温多湿、日本の夏にこそ、ビジネスチャンスが溢れています。
日本の夏。陽炎がゆらゆらと揺れ、大空には入道雲がモクモクと。
蝉がジージーと鳴き、向日葵が太陽に向かってクルクルと。
縁側で冷えたスイカをカプカプ、蒸したてのトウモロコシをゴリゴリ食べる。
そんなスカッとした夏だと申し分ないのですが、
そうはいかない。梅雨の名残りか、ゲリラ豪雨か、夕立か、雨も多い。
そうなんです。日本の夏は高温だけでなく多湿です。
ということは、冷蔵庫に保存しても食べ物の鮮度が落ちるのも早く、腐り易い。
食中毒が発生するのも、夏場に集中します。
「フードテック」ってご存知ですか。
大きな話になりますが、日本は人口が減少しますが地球規模では現在70億人、
2055年には100億人を超すといわれています。
そうなると、食糧危機が懸念されるのは必然です。
同時に、現在世界の食物市場は約700兆円と言われており、
人口が増えるのですから、1000兆円を突破する膨大な市場が形成されることになります。
そこに目を付けたのが、いわゆる、フード&テクノロジー=「フードテック」産業です。
近い将来、CP&Internet&AI&IoTで一大産業として成長するといわれています。
具体的にはどんなことになっているのでしょうか。
食品ロスを削減する。特殊なカビを付着させたシートでマグロを保存する。
魚だけでなく、肉の熟成にも保存にも効果がある。
人体に無害の毛カビの胞子がマグロに付着、成熟を通常より3倍早める。
同時に、腐らせる原因となる菌の侵入を防ぐため、捨てる無駄もはぶける。
「寿司屋が1日で捨てていた魚や貝をシートで包めば1週間程度は使える」
食品ロスが削減できます。家庭用も販売されるとか。
まさに、テクノロジー&フードですね。
海苔の生産技術を応用してつくる野菜シート(大根、にんじん、ホウレンソウなど
5種類)には約200を超すレシピが考案されている。規格外の野菜の多くは捨てられるが、
野菜シート用にすれば生産者の収入増につながる。さらに25品を試作中だとか。
「食物」を無駄にしない「長持ち技術」だけではなく、
世界の食料需要の増加を見据え、人工的に肉をつくる「細胞培養技術」
ビジネスも本格化している。20年代の前半に販売を予定しているのは、
ガチョウの肝臓細胞を培養したフォアグラだそうです。ヘェーと思いますね。
米国では大豆でパティやソーセージをつくる企業がナスダックに上場。
他の企業は人工肉のハンバーガーも商品化され販売が開始されています。
フードテックは技術開発の段階からビジネス競争の時代に進んでいるようです。
いずれも新たなタンパク質を提供する事業の将来性が期待されています。
なんとなくですが、もったいないの思想もそうですが、
食べ物を二次、三次利用したり創意工夫を凝らしてきた日本人です。
フードテックって、日本人に適した開発分野じゃないでしょうか。
そう考えると、猛暑で食物が腐るなんてボーと見てる場合じゃない。
ましてや夏バテなんてしてちゃダメ。猛暑だからこそ
大きなビジネスチャンスが溢れていると思いませんか。Goto

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