児童虐待通告、15.9万件

児童相談所の頑張りに心からの敬意とエールを送ります。
ちょっと長いですが、辛抱して読んで下さい。
「息子が高校で不登校になった。発達に障害があり、友達とうまく関われない。
何ヶ月も家にこもっては暴れ、私に暴力をふるうように。
私も対抗するように手を出す。我が家は「家庭内暴力」と「虐待」の同居状態に陥った。
ついに刃物が姿を。「もうこの子を育てていけない」と追い詰められた。
子ども相談センターを訪ねたら、一時保護をしてくれ
「息子さんは高校生、まずは彼の気持ちを聞いてみたら」との助言を受けた。
息子にも私の考えを丁寧に伝え、通信制学校の卒業を応援してくれた。
いまは就職して生き生きと仕事している。
絶望的な時期もあったけれど、子ども相談センターに支えてもらって
明るい今がある。親子だから、辛い時期も良きアドバイスや
親身になっての相談で、乗り越えられることがわかった。」
8月号、ハッピーメディア、地域みっちゃく生活情報誌で掲載した
「児童虐待防止」運動の記事です。児相の必死の取り組みで、「家庭内暴力」が絶えず
対抗で「虐待」が悲惨な家庭が明るい家庭に変貌した話です。
(編集担当が取材した実話です)
我が社ではハッピーメディア、地域みっちゃく生活情報誌で、去年の10月から、
「虐待のない社会」を目指し、協賛企業と手を携え、「虐待だと思ったら」
いちはやく「189番」に連絡する。189番認知活動を展開しています。
厚労省は2018年度、全国の児童相談所(児相)が対応した児童虐待の
相談件数が15万9850件(前年度比2万6072件増)で過去最多を更新したと公表。
一方で児相が虐待通告から原則48時間以内に安全確認を行うルールが
1割弱守られていない実情も明らかにしました。
189番認知活動を展開する立場から、厚労省が公表した数字に二つのことを思います。
一つは通告件数が増えたことは、児童虐待防止に国民が本気になってきた、
素晴らしいことです。社会が関心を持たねば、「虐待のない社会」は実現しません。
もう一つは、15万9850件の通告のうち14万3865件(9割)が
48時間以内に「虐待かも知れない」と家庭を訪問し、事情聴取したことです。
マスコミは、1割、ルール違反だ。なぜ48時間以内に相談にのらぬのかと憤るが、
考えて見て下さい。昼夜を問わず、14万3865件、児童相談所の担当者が活動しているのです。
100%でなければ、許さない。そんなメディアの論調こそが、全てを歪めるのです。
通告の9割、48時間以内に訪問しているのです。もちろん、残りの1割は48時間を
超えたというだけで、通告には100%対応しているのです。
なぜ、そこを称えないのですか、その頑張りに敬意を表さないのですか。
こんな国は世界にありませんよ。
48時間以内、100%にするには、通告が増え続けるのです、
人員を増やして対応するしかないではないですか。
私は思います。警察官、行政マン、教員のOBを児相に加えるのです。
彼等は地域社会のために生きてきたプロたちです。
彼等に敬意を払い協力を願い「虐待のない社会」の担い手になってもらうのです。
それ以外に、「虐待のない社会」を築く方法はないと思っています。
我が社は情報誌を通じて、読者に189番を認知して頂くことを徹底して参ります。
児相の皆さん、ありがとうございます。共に頑張りましょう。心よりエールを送ります。Goto

コメント