マラソン代表を決める「マラソングランドチャンピオンシップ」を観戦せねば。
東京五輪、出場争いが熾烈になってきました。
アスリートたちにしてみれば、人生をこれに賭けてきたのです。
国内でのライバルに勝ち、記録にも、自分自身にも勝たねばなりません。
見ている方は、ハラハラドキドキで良いのですが、選手たちは文字通り命懸けです。
過去の選考では随分、不透明な事件がありました。
マラソンでは、シドニー五輪の金メダリスト、高橋尚子さんが、
アテネ五輪の選考に漏れ落選、五輪2連覇の夢が潰えました。
その折の小出監督との記者会見の模様は今でも脳裏に焼き付いています。
「それが勝負の世界だと割り切れる選考基準なら」誰もが納得するのですが、
高橋さんの場合、日本陸上界で悲願の金メダルです。戦後初で64年ぶり。
日本女子陸上界史上初、おまけに今でも通用する、五輪最高記録の2時間23分台の記録。
そんな大選手が選考されない。当時は尾ひれも背びれも付いて、
スポーツ新聞のみならず、一般紙でも選考基準の問題が大いに議論となりました。
その結果です。水泳は基準が明確になり、選考会で標準記録を突破し
優勝すれば、一発で決定です。
その因縁のマラソンです。さすがに日本陸上強化委員長の瀬古利彦さん、
過去実績で男性2時間11分台まで。女子2時間23分台までの男子31人、
女子12人の43人が出場する「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)で
上位2人が五輪代表を決定します。まさに一発勝負です。
出場枠はもう一枠ありますが、「敗者復活戦」とでも申しましょうか。
MGC後に実施される男女3大会の「ファイナルチャレンジ」で
男子は2時間5分49秒、女子は2時間22分22秒の設定タイムをクリアした選手の中から
記録上位者を選出します。突破者がいない場合はMGC3位の選手が代表に内定します。
男女共に5分台、22分台をだすのは至難です。
代表に選考されるにはMGCでの3位に入るのが必須といわれています。
とは申せ、これだけ選考基準がクリアになっていれば、圏外に沈んでも、
アスリートたちに悔いが残りません。これぞ、フェアーな選考です。
となると、MGCの号砲は、今日、男子は8時50分TBS系列で生中継。
女子は9時10分スタート。NHKが放送します。
ネットやテレビでも中継があるのかどうかは、分かりませんが、
両局ともラジオ中継はやるそうです。こりゃ、何がなんでも観ねばなるまいて。Goto
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