宗教対立の解決に手をつけてくださるのでしょうか。
フランシスコローマ教皇が来日、5万人が熱狂する東京ドームでのミサに驚きました。
世界に13億人の信者がいるキリスト教「カトリック」のトップ。
教科書では「ローマ法王」と書いてあったが今は教皇と呼ぶそうです。
なぜか。日本とバチカンが国交を樹立した折、定訳で「ローマ法王」としたので、
政府とメディアは法王と表示。1981年、日本カトリック教会は「ローマ教皇」を使用。
日本政府とメディアはそのまま「法王」を使用していたが、
この度の訪日を機に「ローマ教皇」に変更したそうです。
どうも国交樹立時の定訳に問題があったのでは。それが真相のようです。
教皇の来日、過密日程だったが、長崎と広島を訪ね「核兵器のない世界は可能であり、
必要である。核兵器は安全保障への脅威から私たちを守ってくれない」と訴えた。
3年半前になりますか、世界で最も核兵器を持つオバマ大統領が来日、広島を訪ね
「平和を祈り、核兵器のない世界」を約束、ノーベル平和賞まで受賞したのに、
イラン、北朝鮮などでの核兵器開発は止まることを知らない。
小型の「持ち運べる核兵器」がテロリストの手に渡る恐怖も広がっています。
教皇は「平和と安定は団結と協力に支えられた道徳観からしか生まれない。
軍備管理の国際的枠組みが崩壊する危険がある」との認識を示したが
「世界には核兵器が拡大」しています。
教皇の訪日にあたり、日経新聞が「真相・深層」のコーナーで最も真摯に取り扱っています。
38年前に来日した教皇ヨハネ・パウロ2世はポーランド出身教皇として、
母国の民主化を支援。東欧革命に火をつけ、ソ連崩壊、冷戦締結を導き、
共産主義圏との融和に踏み出した。キューバと米国の国交回復も仲介した。
ロシア正教とも和解し1054年続くキリスト協会の東西分裂を修復。
司教任命権を巡って激しく対立してきた中国とも18年、暫定合意にこぎつけた。
いずれもイデオロギー対立に終止符を打ったと言えるのではないでしょうか。
フランシスコ教皇は「長崎と広島」で平和を訴えました。
世界に13億人の信者を持つ教皇が示す具体的な「平和」への取り組みは何か。
人類に残された最も難しい戦争の火種は「宗教対立」ではないでしょうか。
教皇がイスラム教とユダヤ教とそして仏教と更には世界中の宗教と、
どのような「教え」で人類5000年の縺れた糸を解すのか。Goto
コメント