まち・ひと・しごと創生本部など、解体してしまえ。
安倍政権は憲政史上最長の政権です。
通常国会で所信表明演説や内閣を改造する度に、メイン方針に沿ってでしょうか、
スローガンや、キャッチフレーズを並べてきました。その都度、国民は期待したのですが。
「戦後レジュームからの脱却」「一億総活躍時代」「日本を取り戻す」
「50年後も人口1億人を維持する」「誰もが一歩前に踏み出せる社会の実現」
更には「今こそ地方創生です。主役は地方です」思い起こすだけでも、などなどです。
ローカルに暮らすモノとしては、民主党政権時代から「地方分権」「地方主権」
「政策の1丁目1番地は地方の再生」だと、政治は地方に焦点を当ててきました。
安倍政権もスローガンにある通り「主役は地方だ」と意気込みを示し、
5年前に内閣府に「まち・ひと・しごと創生本部」を設け、
石破さんを「地方創生相」に任命するなど、本腰を入れてきました。
それがどうですか。東京一極集中は益々顕著に、中央集権化も強固になるばかりです。
私は、石破さんを「地方創生相」に据えた時から
安倍政権は「地方創生」を政争の具にして真剣ではなかったと思っています。
その証左が「地方創生」のために組み込んだ予算の使われ方が、実に曖昧であることです。
予算未消化のままです。選挙対策用であったのではと思わずにはいられません。
なぜなら、5年前に「地方創生」を司るために内閣府に設置した「まち・ひと・しごと
創生本部」が何の成果も上げず、第1期の5か年計画を終えたからです。
看板倒れはダメと。
政府は第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」5か年計画を策定、スタートさせますが、
その内容を吟味してみても、やる気があるのかと疑います。
東京一極集中が解消されるとは思えません。
地方への移住・定住が難しいと判断したのでしょう。
兼業・副業などで地域と関わる「関係人口」なる新語で糊塗しようとしていますが。
地方では「そりゃなんだ」という程度。誰もそんな関係なんて、と思っています。
敢えて申します。
東京一極集中は解消などできない。人は「人と群れる」のです。情報が集まる場所に
集まるのです。不夜城のように灯りが煌々と輝いているところが好きなのです。
勘違いしてはいけません。それを否定するのは愚かです。
「地方創生」の担い手は、そこに住む人たちです。机上論で地方創生などありえない。
そこに住む人たちが自分たちの手で考え「地方創生」すべきです。
そのために、予算が必要と地方が言うなら確保すれば良いのです。
それができないなら、「地方」は滅びる運命にあるのです。
その厳しさも反省もなく、お題目だけの「まち・ひと・しごと創生本部」など、
役には立ちません。結構、怒っています。Goto
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