毎日新聞夕刊の4コマ漫画「ウチの場合は」が連載5000回を突破。
世の中には「もったいない(勿体無い)」と思うことがよくあります。
世界中で数十億人が飢餓状態にあるというのに、
日々何千トンという食品が棄てられている「食品ロス」や、
深夜は滅多に使用されない自販機の灯などの「電気ロス」です。
そもそもですが。「もったいない」とはどういう意味でしょうか。
「勿体」とは仏教用語で「かたじけない」「申し分けない」を意味します。
物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている状態を指し、
そのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使います。
環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞(2004)したケニアの環境保護活動家
ワンガリ・マータイ女史が、消費削減(リデュース)再使用(リユース)
再利用(リサイクル)と、それらを意識して実践することに敬意を払う尊敬(リスペクト)の
四つの「4R運動」をひとつの言葉で表現できるのは日本語の「もったいない」が唯一であると、
世界の共通語としたのが「MOTTAINAI」です。
ではマータイ女史は、どこで「もったいない」という日本の「節約の概念」を知ったのでしょうか。
ノーベル賞受賞の翌年「京都議定書関連行事のため毎日新聞の招聘」で来日、
編集局長とのインタビューで「もったいない」の精神を知ります。
そうなんです。マータイ女史が自らの思想信条に合致した「もったいない」を
「MOTTAINAI」として世界に伝えている原点は、当時の毎日新聞の編集局長氏の功績です。
小泉進次郎環境相も一度毎日新聞の編集局長と「MOTTAINAI」議論をすればと思うのですが。
毎日新聞といえば、夕刊に掲載されている森下祐美さんの4コマ漫画「ウチの場合は」が
2002年1月4日の初回以来、2019年12月25日までの約18年間で5000回を数えました。
漫画のテーマはどこの家庭でも起こるであろう話題を取り上げ、
登場人物たちがおもしろ可笑しく伝えます。5000回って凄いと思いませんか。
でも、この4コマ漫画「ウチの場合は」には大きな問題があります。
それは、5000回も連載されているのに、あまりにも「知られていない」ことです。
登場人物が8人、犬が2匹。ご存知ですか。
私のような「新聞命」で夕刊大好き人間でも登場人物の名前を知りません。
それって「もったいない」と思いませんか。
因みにですが。私が毎朝殴り書くこのブログも
このまま毎日書き続ければ今月の21日で、4500回になります。
ネット上に書くだけですから「どなたが読もうと自由」ですが。
この漫画は、毎日新聞の夕刊を購読しないと読むことはできません。
マータイ女史の「MOTTAINAI」の概念に「せっかくの努力が報われない」のも
加っているかどうかは、わかりませんが。毎日新聞の夕刊が風前の灯火であることは確かです。
であるとすれば、「ウチの場合は」が5000回の努力を重ねているのに、
あまりにも読者が少ないのは「如何にももったいない」と言わねばなりません。Goto
。
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