大愚

32年間、90歳の首長を仰ぐ「町・自治体」ってどうなんでしょうか。
今年の新年は大きな事件もなく穏やかでしたね。
無難な日々がいちばん良いですね。何事もなく平和で無事なことが
いちばん幸せなことです。
新潟県の中越地方に日本海に面した人口約4330人の小さな「町」があります。
江戸時代の僧「良寛さん」の故郷として知られる「出雲崎町」です。
町の課題はご多聞にもれず、人口減少と高齢化です。
豪雪地帯のこの町。全国約1700自治体で最高年齢の首長(86歳)が
無投票で9選目を果しました。現職のままなら90歳で任期満了を迎えることになります。
いくら過疎化が止まらからといって、90歳の首長とはビックリですね。
もちろん。人生100年時代、超高齢社会です。90歳なんてまだまだかもしれません。
この町長も健康維持のため、毎朝、重さ3キロのダンベルを使った体操と
1万歩のウォーキングを日課とし、夜は遅くとも9時には就寝、朝は4時半には
起床する生活で、元気モリモリだそうです。
高齢を心配する向きに「階段の昇り降りも苦にならない。医者にも50代の
体力といわれている。身体技は充実、生涯現役がモットー」と意気軒昂。
でもです。身体が健康だからと、頭が柔軟であるとは限りません。
マレーシアの首相も90歳を超えて返り咲いています。
高齢の首長が問題だとは思いませんが、少なくとも08年の6選目以降は無風で
選挙がないのは如何なものか。町民にはチャレンジ精神がないのでしょうか。
それとも、「老獪」な政治家に手玉にとられているのでしょうか。
9選と言うことは32年間です。32年前と比べて、出雲崎町はどう変わったのでしょうか。
いくら、穏やかで何もない無難な町でも、30年という歳月、同じ指導者を仰ぐとは。
良寛さんは「号」を大愚と称しています。町民が大愚かそれとも、
86歳で尚、意気軒昂な町長が大愚なのか。一度、中越の仲間に問うてみます。Goto

コメント