SOMPOパラリンアートカップ

パラリンピックは確実に障害者の生きる道を開いています。
障害のある人たちがスポーツを題材にして制作した芸術作品のコンテスト
「2019年SOMPOパラリンアートカップ」の受賞作品が朝日に掲載されました。(写真参照)
この「パラリンアート」は16年に日本プロサッカー選手会の協力で障害者を対象に
サッカーの絵画を募集する「パラリンアート・サッカーアートコンテスト」が始まり。
翌年にはバスケットボールがテーマに加わり、18年からはすべての競技を
題材にした作品で応募が可能になりました。このコンテストの最大の特徴は
審査がサッカー・バスケ・ラグビーの現役選手たちの投票で決まるってことです。
第6回からは審査にプロ野球選手会も加わります。プロの審査員は「キャプテン翼」の作者
漫画家の高橋陽一さんもいますが、この手の芸術賞でいつも感じるのは、審査員の危うさです。
彼らの背景には芸術関係のしがらみが見え隠れすることです。
それが、この手の世界なんでしょうが。いくら透明化しても審査員の顔触れで、
受賞作品がわかってしまうキナ臭さは拭いされません。
しかし、このコンテストは「現役選手」が選ぶと聞いただけで、嬉しくなります。
スポンサーのSOMPOさんには、そこのところ、気をつけていただければと思います。
東京五輪・パラリンピックが開催されるかどうか。巷ではかまびすしいのですが。
パラリンピックに誘発されてこの「アートコンテスト」がスタートしたと聞きます。
まさにパラリンピックの成果ではないでしょうか。
19年のグランプリ作品、作者は「パニック障害者」です。
人生様々な葛藤の中で「首の皮一枚でつながっていた」のは「絵を描くこと」だったと。
グランプリ作品の題名は「不屈」まさに自己の体験を「日本代表のジャージ」に託した。
迫力があって素晴らしい作品です。感動しました。
彼は「自分と同じ悶々とした思いを吐き出せず、悩んでいる人はいると思う」
「自分は絵で助かった。そういう経験を今年から開く絵画教室で同じように
悩んでいる人に伝えられたら嬉しい」そう言わしめたのがグランプリ受賞です。
サッカー部門賞の「楽しいサッカー」はJリーガーの投票で1位に。
サッカー解説者のセルジオ越後さんから「ピカソのよう」と絶賛されました。
作者は「否定型精神病・発達障害者」との診断を受けています。
障害者のアート活動を支援する団体から「型にはめる中学の美術が嫌で、興味を
失っていただけ」と励まされ、ボールペンで細密画を描き始め、
不得手な模写も学び様々な画法を習得した。
昨春、原色を生かした現在のタッチに取り組み「この賞」を射止めた。
凄い芸術家が誕生したと思いませんか。
第5回目の開催となる20年は5月1日から募集が開始されるそうです。
昨年(703点)の応募数を超えること期待したいと思います。
同時に、アートカップです。パラリンピックの種目も大会を重ねるごとに増えています。
絵画だけでなく、彫刻やモニュメントなど様々な分野に枠を広げて頂けたらと願います。Goto
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