緊急事態宣言第2弾

カリフォルニア州知事のコミュニケーション能力を見習って欲しい。
安倍首相が発出した「緊急事態宣言」の目安がが5月6日まで、後5日間と迫りました。
このGWが雌雄を決すると盛んに政府は「自粛規制」を促しますが・・・
延長がないようにと願うのですが、状況では感染者のカーブが下降しません。
「自粛要請」の現行法では感染拡大を止めることができない気配です。
では、どうすれば良いのか。もう一段強い措置を講じるのか、それとも、
このままダラダラと現行の「緊急事態措置法」で国民に「自粛規制」の要請を続けるのか。
このままでは収束が見えないと国民の大多数が思っています。
安倍首相は二言目には「専門家のご意見を聞いて判断したい」といい、
「現行法」ではロックダウンはできないともいう。ではどうするのか。
都道府県知事に丸投げの「特措法」です。これまでのように予算は後付けするから、
それぞれで知恵を出してやれと、このダラダラ状態のまま続けろというのか。
3月17日、全米で最初にロックダウンを宣言し死者の数をニューヨーク州の14分の1に
抑えているカリフォルニア州(人口4千万人)の例が日本に当て嵌まるかどうか分からないが
ニューサム知事が果敢にとった政策を紹介してみたい。
1・ロックダウン宣言は「8週間で州民の56%、2550万人が感染すると推測される。
重症者の数が入院施設の収容限界を突破しないよう感染拡大のスピードを遅らせる」ために
行うと。安倍首相の「緊急事態宣言」と理由は全く同じです。
2・でも具体的にとった政策が全く違います。日本は「自粛のお願い」ですが。
出勤禁止・仕事は在宅勤務・学校も在宅授業・食料品、薬局、ホームセンター以外の店舗閉鎖、
理美容院も歯医者も休業、レストラン・カフェはテイクアウトのみ・深夜外出禁止・
路上では1.8メートル間隔を空けること。と明確です。
3・知事が毎日正午に1時間のテレビ生出演。30分は感染状況と新たな政策の報告
残りは州民からの生電話で要望を聞き、その場で答える。徹底したコミュニケーションです。
オンライン授業を受けられない子どもにはタブレットやWiFiを手配する。
納税期限延長、消費税資産税支払い猶予・家賃や住宅ローン支払い猶予。
立ち退き、差し押さえ禁止で安心して「巣ごもり」を可能にしています。
4・65歳以上のホームレスにはホテルの部屋1万5千室を借り入れ、更に1300台の
トレーラーハウスを購入し収容する。(予算の75%は連邦政府が負担)
中小事業者には200万ドル(上限)の融資(利息3.75%)を開始。
5・不足のマスクは2450万ドルかけ1億5千枚調達、ライフラインで働く人に配布。
医療従事者にはサージカルマスク5千万枚を確保、配布。
病床を増やすため4200万ドル緊急支出。人工呼吸器860万ドルで増産。
知事は寄せられる電話に一人ひとり丁寧に対応、それぞれの問題を一緒に考え、
解決策を必要とするものは検討をその場で約束する姿勢を貫いています。
カリフォルニア州では感染のピークは4月末だろうと言われています。
これだけ、州知事が最先頭に立ち、強烈なシャットダウンを全米で最も早く断行し、
次々に対策を立ててもまだ、収束の明かりが見えていないのです。
現行のような中途半端な対策で「緊急事態宣言が1ヶ月延長」され・・・
収束が長引けばで国民の「不安と疲弊」は募るばかりです。
日本と米国では文化も国民性も違います。カリフォルニア州知事のようには
行かないでしょう。それもわかります。
でも、ここで政治がリーダーシップを発揮しなければ国は本当に壊れると思います。
それでも主権は国民です。仕方がないですかね。Goto
追伸。
もうすぐ端午の節句です。
今年ほど鯉のぼりを見かけない年はありません。
窓からでもベランダからでも、鯉のぼりをあげませんか。
子どもの成長を願う親心まで、コロナに奪われないように。

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