消費者心理

コロナ禍です。安易な情報に流されないよう、新聞から正確な情報を掴みたい。
メディアの功罪について、私の考えを申し上げます。
新聞メディアは常に社会的な影響を念頭に文字(記事)によって作られますので、
じっくり読めば、その意図が自ずと理解できます。
ですから、フェイクニュースやデマなどには冷静な報道がなされます。
しかし、テレビやネットニュースは「動画」によって視覚的に報じますので、
事実がストレートに伝わる代わりに、その場面が現実化する傾向にあります。
例えばトイレットペーパーの買い占めなどがその象徴です。
1973年のオイルショックのときスーパーや百貨店の店頭からトイレットペーパーが消えました。
同時に原料が石油に由来する商品にも消費者が押し寄せました。
2011年の東日本大震災の折にも買い占め騒動が起こりました。
他にも缶詰めなどの食料品の奪い合いも発生しました。
今は収まっていますが、このコロナ禍でもトイレットペーパーが店頭から消えました。
マスクや消毒薬については未だに品薄状態が続いています。
でも、なぜ、いずれの危機時にもトイレットペーパーが買い占めの対象になるのでしょうか。
テレビのニュースで、店頭の棚にあるはずのトイレットペーパーが空になっている状態が
繰り返し映されますと、トイレットペーパーは生活必需品。新聞紙では代役が効かない。
我が家の買い置きはどの程度だったか。今はロールが5本あるが、これだと半月しかもたない。
万が一消費してしまって・・・そう思うと「買わねば」そんな心理が働きます。
ですから、店頭に走るってことになります。
そして、通常の倍以上の購入をします。
そうなりますと、前年実積をベースにメーカーや流通業者は動いていますので、
突発的に販売数が増えても、すぐに対応できなくなります。店頭は品薄状態になります。
それに輪をかけてSNSなどで様々な憶測が流れます。そうなるとパニックです。
これが、トイレットペーパー買い占めの消費者心理です。
マーケティング的に考えれば。
消費者の心理状態を微妙に操作すれば、生活必需品は大量に売れるってことになります。
そんな混乱を来さないためにも、正確な情報を得る必要があります。
それには、新聞を読む価値があると思うのですが。Goto

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