統計をどう読む

再び、緊急事態宣言を発令しないように。経済が壊れますから・・・
さて、どう書き込めば良いのか?悩んでしまう。
統計が発表される頃と統計を拾う時期とは微妙に違う新聞から
統計を拾って感想を述べていると現実とのギャップが生じてします。
それを承知で。
4〜6月のGDP・・財務省が発表するのだが、前年比27.8%と戦後最悪だった。
私は知らなかったのですが、その数字は第一次速報というのだそうで、
通常は、それで大きな変化はないので、問題にならないのですが、
今年は法人企業統計で企業収益の悪化が判明、誤差が生じ、更に拡大しています。
それで、第二次速報が出されるようです。
その結果、GDPのマイナス幅は更に大きくなる見通しだそうです。
そうですよねぇ。第1四半期は、コロナ禍で全ての経済活動を止めたのです。
どの程度の悪化だったかは、従来の統計では出にくかったのですね。
金融と保険業を除く全産業の売上高は30年ぶりの低水準となりました。
経常利益も全産業で46.6%減と半分近くがぶっ飛びました。
運輸・郵便は8259億円の赤字に転落。石油・石炭、鉄鋼も赤字でした。
多くの企業は借金などで当座の資金を確保、短期借入が前年同期比で20.8%増、
企業が保有する有価証券が22.4%減となりました。生き残りを賭けて「換金」したようです。
僅か3ヶ月のことですが、全ての経済活動を止めるってことは・・・
全産業がこのような大打撃を受けるのです。そして、屍が累々となるのです。
では、今はどうでしょうか。
厚労省が7月の有効求人倍率を発表しました。
前月比で0.03倍下がって1.08倍になりました。下がり続けています。
愛知県では1963年以降、全国平均を下回ったことがないのに・・・
愛知県はものづくりの拠点です。人を必要としない産業ほど、落ち込んでいるのです。
これは総務省の統計です。8月末の調査です。
(7月の結果)全国の解雇・雇い止めは5万人、リストラは4万人。
就業者が11万人増加で、完全失業者数は2万人増加。
求人は7〜9月期、最悪期を脱しているようです。
求人に関する統計だけでも厚労省と総務省が、
経済統計にしても財務省と経産省が。それぞれに統計をとって発表しています。
そのどれをとっても、コロナ禍での緊急事態宣言は経済を破壊しました。
解除後、政府の補正予算投入もあり、ここに来て持ち直しているようです。
でも、現実は、持ち直しているとは思えない現状ですし、
緊急事態宣言が破壊した経済は、統計以上のものがあります。
新政権には、国民目線でこのギャップをしっかりと理解していただき、
万が一、コロナが再び蔓延するようなことがあっても、
緊急事態宣言の発令には慎重になって欲しいものです。Goto
求人倍率は景気のバロメーターです。
では、今はどうか。ですが、
その割には米国などと比べると、30%以下だったのが気になりました。

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