新聞協会賞。毎日新聞社が過去最多です。
今年も兵庫・神戸で開催される「日本新聞協会」の大会を前に、
新聞協会賞・計6件が選ばれ発表されました。受賞加盟社に敬意を称します。
昨年までは新聞協会賞は3部門に分かれていましたが・・・・
今年から編集部門のみを「新聞協会賞」とし、経営業務部門を新聞経営賞、
技術部門を新聞技術賞とする形に再編されました。
初の新聞経営賞は熊本日日新聞社の「小・中学生新聞『くまTOMO』の
登録会員とICTを活用した取り組み」が選ばれました。
新聞技術賞は該当なしでした。
新聞協会賞に選ばれたのは、神戸新聞社「教員間暴力のスクープと神戸の教育を巡る
一連の報道」女性教員が新米教員に馬乗りになってカレーを食えと叫ぶ映像は
衝撃的でしたね。報道をきっかけに文科省が「ハラスメント」の全国調査に乗り出しました。
「不祥事をスクープし現在の教育が抱える普遍的な問題につなげた」と評価されての受賞です。
先生って何やってんですかねぇ。
NHKの「戦没者の遺骨の取り違え公表せず」の一連のスクープは、シベリアで
無念の戦死者を厚労省が無碍に扱う姿勢を明るみに出しました。
フジテレビの「コロナ重症病棟、医師たちの闘い」も受賞。
医療従事者への感謝を誘発するとともに、コロナウイルスの猛威を赤裸々にしました。
沖縄タイムス社の首里城焼失を取り上げた「焼け落ちた沖縄の象徴」は
国民が沖縄の現状を知り、再建への支援を呼び起こしました。
毎日新聞東京本社の「『日本でいきる』外国籍の子供たちの学ぶ権利を
問うキャンペーン報道」も受賞。これは鋭いこれぞジャーナリズムと言える、
外国人労働力に舵を切るこの国の盲点を鋭く抉った報道でした。
中国新聞社の「ヒロシマの空白被曝75年 街並み再現」は定番ですが、
新聞協会賞としては外せないでしょう。
6件ともなるほど、これぞ新聞の使命と思えるものばかりです。
この中で、最優秀賞をと言われれば、
そりゃ、毎日新聞社の「外国籍の子供たちの学ぶ権利を問うキャンペーン」でしょう。
この報道を契機として、文科省が全国調査をした結果、
日本で生活する外国籍の就学不明の子どもは2.2万人。コロナ禍で更に増え、
3万人以上ではと言われています。
文科省は21年度13億円の予算を要求して、就学の促進にとしていますが、
実際の効果は検証する必要があります。毎日新聞には更なる深掘りをお願いしたい。
敢えて、ガンバレ!毎日新聞社と申し上げる。Goto
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