どう生きる毎日新聞・・

東京2020パラリンピックを応援している新聞は毎日です。
先日、ある方から、「オマエ、新聞が好きで何紙も読んでいるそうだが、
どの新聞がいちばん好きだ」と聞かれました。「新聞命」(しんぶんいのち)ですから、
それぞれの新聞には特徴があるので、どれが好きとかは・・・言えないのです・・
などと、調子の良いことは言えない雰囲気なので・・・答えました。
私は毎日新聞が好きだと。
理由はいくつかあります。まず、媚びないのが良い。時の政権に対する姿勢が、
常に監視の目を持っています。ザ・ジャーナリズムを貫いていると思っていますので。
その証左が、社会問題と真摯に向き合い掘り下げた記事に与えられる賞を
もっとも多く受賞しているのは毎日新聞です。
因みに朝日新聞も権力に媚びないではないかと、言われる方もいますが、
否定はしませんが「批判のための批判」に終始する姿勢にジャーナリズムを感じません。
それと、文化活動の主催数です。随分と減りましたが、毎日新聞が取り組んだ、
様々なスポーツイベントや音楽コンサート、児童の作文コンクールなどの数は
他紙と比較にならないほど多いです。新聞の社会的役割に真摯に向き合っています。
残念なのは、発行部数が激減、維持する力がなくなっていることです。
違う言い方をすれば、社会的な影響力がないために、尻すぼみになっていることです。
私的には、新聞全体が「衰退」しているのですから、新聞協会が・・
全ての新聞社が取り組んでいる主催や後援する「文化的活動」を集約して、
全新聞で共催すれば良いと思うのですが・・・
販売店や輸送、印刷の部署では地方紙と全国紙の経営効率で同調しつつあるのですが、
こと、事業と申しますが、文化活動ではまだ敵愾心と申しますか壁があります。
毎日新聞が壁をとっぱらうリード役を担えばと思います。
春は毎日、夏は朝日と頑なに競合して張り合っていた高校野球が、両社で、
補完し合うようになったのが、その良き例です。
新聞社が競い合うのは「記事」・・抜きつ抜かれつお互いに切磋琢磨して、
時の話題をいかに先取りするかですが、それももう過去のことです。
今は「ネット上」で情報が交差する時代です。
毎日新聞は優秀な記者を多く抱えているのです。ジャーナリストの精神を持っています。
毎日新聞の発行部数では、広告の出稿がなかなか増えません。厳しい経営環境が続きます。
このままでは、毎日が貫くジャーナリズムの姿勢を維持するのが難しくなります。
記者が劣化してしまうからです。毎日こそが、「ネット新聞」重視に舵を切る
ラストチャンスだと思います。ニューヨークタイムズがそうしたように。
数多くのマラソンや駅伝を主催し、
約100年前から点字毎日を発行してきた毎日新聞は、
東京2020パラリンピックを応援しています。
最近、毎日新聞が、掲載した「毎日新聞の広告」のコピーです。
私は言いたい、毎日新聞の灯を消すなと。
今こそ「新聞そのもののあり方」を見つめ大胆に変改して欲しい。
頑張れ、毎日新聞・・・・Goto
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