日本人はなぜ、幸福度が低いのでしょうか?
季節がずれていますから、二十四節気「小雪」になっても、気温が20度超の日もあり、
なかなか冬になりません。地球温暖化を何とか・・・そんな環境対策が急がれます。
でも、季節の中では比較的短い、秋が長くなっているとも言えます。
日本・都道府県別・幸福度ランキングが毎年発表されます。
上位を占めるのは北陸地方です。学術的は調査だそうですが、
この調査にはなぜか違和感を覚えます。北陸地方が上位に問題があるわけではありません。
なるほどと違和感の正体がなんであるかがわかりました。
国連も同じような調査をしています。「世界幸福度ランキング」です。
日本は今年62位、昨年58位、一昨年が54位と年々ランキングを下げています。
平和で自由で、物質的には豊かで、民度・民力も世界的には高いハズなのに、
なぜ、日本人は「幸福を感じていない」のでしょうか。順位が下がり続けているのでしょうか。
この同じような国内と国連の調査で違いが一つあります。
生活時間の国際比較〜学習活動の頻度〜という項目は日本の調査にはありませんが。
ここに正体が・・・あるのではと思いました。
既婚男女を対象に・・学習頻度調査。「何もしていない」米国人47%、仏人50.9%
韓国人37.4%に対して日本人は73.3%と突出して高い。
「本を読むなど、毎日学んでいる」と答えた比率は米国人6.6%、仏人10.5%
韓国人2.9%に対して日本人は1.9%だそうです。
そうなのです。日本人は先進国の中でも「社会人」がもっとも勉強しない国に
なっているという事実です。
日本人が日本という国に暮らし、幸福度を感じていない・・・
寧ろ自虐的に国も自らにも否定的であること、民族性もあるかも知れない、
戦争体験のトラウマが今も何処かに残っているかも知れませんが・・
幸福ですと言えないのは、自信がないのです。なぜなら学ばないからです。
養老孟司先生は「知ることは変わること」学ぶことは知らなかったことを知る行為で
知ることは行動を変えるステップ。大人になって学ぶことから遠ざかることで
幸福ということが理解できないのではないでしょうか。
大人よ、社会人よ、もっと学びましょう。勉強しましょう。などと、
穿ったことは申しませんが、季節の変動で冬が短く秋が長くなりました。
快適な夜長が増えたことでもあります。本を読んでみませんか。Goto
コメント
幸福度と宗教観について考えたことがあります。親鸞、法然については詳しく知りませんが、あの時代においてこの世を否定し、あの世にこそ未来があるという思想があります。現生は常に非であり、あの世は幸福であるという概念は今も昔も同じじゃないかと思います。もともとあったベースの上にデフレ、格差、不公平感じゃあ幸福な気持ちにはとてもなれません。TVをつければ、政治家のスピーチは地方も国も、コロナに関して知ったかぶりの諦観主義者ばかり。データーばかりで本当の現実の人々の姿を知らない、知ろうとしない政治家ばかり。まるで薄暮の中で、本当のことを見ない(見られない)まま、さもこれこそが事実だといわんばかりの言葉。あきれてしまいます。本については残念なことです。日本人にとって幸福になる一番重要な宗教観とは未来教です。うちにこもる宗教観は信じない。今は信じない、未来だけを信じる、それが可能にしてくれるのは政治です。未来を信じれば本は読む。僕はそう思います。