使命感

年度末の3月もあと僅か・・・何のために働くかを整理したいものです。
人間とは「遊び心」があるから人間であるという人がいます。
だから、人は旅行を楽しみ、芸術に親しみ、スポーツに熱中するのだと。
メカニズムもそうです。自動車のハンドルに「遊び」があるから車は
真っ直ぐに進むことができると言えます。
そうですよねぇ。全ての生き物は「生きるための行為」以外はやりません。
猿が鏡には反応しますが、ピカソの絵の前で首を傾げたりはしませんからね。
「遊び心」を持っていることが人間の本質なのかも知れませんね。
私の人生観とは違いますが、人間とは何かと問われば、
「遊ぶ」から人間であるというのも分かります。
私もスポーツが好きです。中日ドラゴンズには優勝して欲しいと熱くなります。
ゴルフは唯一の趣味で、松山英樹プロの活躍には胸踊らせます。
緑の芝生で白球を追うのも楽しいです。
でも、野球にしてもゴルフにしても、その裏側には、様々な生産によって、
道具を作る人・場所を提供し整備する人、それらをマネージメントする人たちが
存在することで、スポーツにしても旅行にしても成り立っています。
ですから「人間は遊び心」があるから人間であるとするには、無理があるのではと思います。
私の人間観は・・・人間とは「働くから人間である」です。
働くとは生産することです。生産とは物を作ることです。物とは有形無形であります。
我々のようなサービス業でも「サービス」というモノを提供していますので、
ものづくりをしています。つまり「生産」しています。働いています。
人間は他の生物とは違い「生産」する生き物です。だから「働くから人間」です。
問題はただ生きるために働くなら、熊でも川でシャケを獲って生きています。
それも生産というなら、人間と変わりはありません。人間が働くとは
そこに意義がなければなりません。何らかの任務を果たすために働かねば
「働くから人間」とは言えないと思います。
そうなのです。働くということは自分はもちろんのことですが、それ以上に
「誰かのために」なる必要があります。それを「使命感」と申します。
3月は働く職場の年度末です。年度の締めくくりです。
しっかりと締めて一年を終えたいと思います。
その際に、何のために、働いているのか。与えられた任務を果しているのか。
使命感が希薄になってはいないか。そのチエックもすべきだと思っています。
人間は働くから人間です。せっかく働いているのです。使命感を磨きたいものです。Goto

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