簡易ホテルを併設して地元の飲食店ともコラボ・・・・
高速道路が今ほど整備されていないころ、車で遠出をすると、
いつも立ち寄ったのは国道沿いの「ドライブイン」でした。
その地域の食品や産物、ゲームコーナーなんかも備えられ、繁盛していました。
それが、最近では「道の駅」に代わりましたね。
「道の駅」は国交省が推進、休憩所や物販、飲食、地域の観光情報発信などを
目的とした一般道路沿いの施設で、1991年からスタート全国に1180ヵ所あり、
岐阜県には56駅あります。
制度設計が第三セクターになっていますので、行政の資本が入っているため、
運営主体が地域共同体の場合が多く、そのせいかどうかはわかりませんが、
利用者の信用度も高く、どの駅も好評のようで、行政主導の事業としては
大成功の部類ではないでしょうか。
コロナ禍とは申しませんが、旅行が制限されたせいか、マイクロツーリズムなる
近場旅行がブームになり「道の駅」を目当てに、その周辺の観光地を巡る
小旅行に人気があります。そこに目を付けた訳ではないでしょうが、
大手ハウジングメーカー積水と世界的規模のマリオットホテルがコラボして
25年までに25道府県で総数3000室のホテルを展開する「Trip Base道の駅プロジェクト」を
スタートさせました。岐阜でも昨年の10月、3駅にホテルを開業しました。
来年の夏には高山市の桜の郷・荘川に建設予定です。
さすがに大手です。やることが早い。積水のトップは
「道の駅は地域社会の中心的存在・ホテルを併設すれば周囲を探索する。
地域の新たな魅了を発見できる新しい旅のスタイルが創造できる」と。
「ホテルにはレストランはない。宿泊客は道の駅や地元の飲食店を使うので、
地域とのコラボもできる。道の駅の隣接地なので施設設備にコストが削減できる利点もある」
共感する自治体も多く、各都道府県で3〜4ヵ所は設置し、地方の活性化に繋げる」と意気込む。
国交省は道の駅を「ドライブイン」から観光情報の発信基地に発展させ、将来は
地元住民の防災機能にも役立たせるとしています。
30年前に自治体などが設置し、国交省が管轄する「道の駅」が・・このように
進化を遂げるとは、発案した国交省もびっくりらしいです。Goto
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