物事を冷静に捉える精神が肝要ではないでしょうか。
「山水三千世界を万里一空に入れ満天地ともまとめん」・・・
稀代の剣客にして思想家・宮本武蔵の「五輪書」一節です。
三千世界とはこの世のこと、万里一空とは「どこまで行こうが世界は一つ」の意味です。
福岡出身・大相撲・琴奨菊が大関に昇格するとき「万里一空の境地で相撲道に邁進します」と
口上を述べました。「努力を続ける」という意味で使われたのですが・・・
本来の意味からすれば「どこまで行こうが世界は一つの空のもとにある」ってことですから・・
それが「努力を続ける」には繋がりませんが、武蔵といえば巌流島の決闘です。
福岡小倉が舞台、吉川英治著の「宮本武蔵」では佐々木小次郎との息詰まる場面が
展開されます。武蔵は六十を超える命のやり取りで生涯一度も負けることなく・・・
剣の道を極め、晩年、戦と共に生きた自身の兵法の極意を後世に残すべくまとめ上げたのが
「五輪書」です。
ですから「万里一空」は「物事を冷静に捉える精神」を表しました。
その意味が広がって「一つの目標を掲げ努力を続ける」言葉として使われるように。
「万里一空」の心境で目標に向かいます。と使われるように・・・・
我が社では毎週・木曜日の朝、全社員ミーティングを行なっています。
もちろん、直に集合して実施はできませんので、リモートと申しますか、
ネット配信で行います。
我が社は、北は北海道・旭川から南は九州・佐賀の鳥栖まで、全国70地区に
拠点が点在しています。先日、私がミーティングで述べたのが「万里一空」でした。
我々は遠く離れていても同じ空のもと、同じ目的「地域を元気にする」で繫がっています。
掲げた目標を達成すべく怠ることなく日々努力し研鑽を積みましょう。
そんな想いを伝えました。
メディアは感染拡大が止まることを知らぬ猛威のように連日報じています。
まるで、日本全国を不安のどん底に落としているようです。
それがメディアの役割かと憤りを覚えるのですが・・・・
実態は変異株による感染が拡大し、医療体制は逼迫し、連日死者が出ているのです。
感染症の専門家と称する人たちは、人流抑制をする事で感染を防ぐしか
手がないとしか言わないのです。不安になるのも致し方ないことです。
でもです。山水三千世界ではワクチン接種によって、経済活動に舵を切る国もあります。
あれだけ感染が拡大し1日で800人以上の死者が出たニューヨークでは
急激に感染者が減り、経済を動かし始めているのです。
「万里一空、物事を冷静に捉える精神」が大切ではないでしょうか。Goto
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