時計メーカーの広告に思う・・・・

一度付いたブランドイメージを払拭するのは難しいモノです。
写真をご覧下さい。6月10日「時の記念日」に新聞に掲載された広告です。
日本の二大メーカーです。SEIKOは修理工場に焦点をあて、直すこと、
磨くこと、より良い状態を保つことを目指すと企業姿勢を示しています。
CITIZENは最高級の商品を紹介、一年で1秒も狂わないと、技術力を誇示しています。
両メーカーの心意気が伝わる新聞広告です。SEIKOの紙面は今年の広告賞をとるでしょう。
私は腕時計を持ちません。理由は携帯を二つ持ち歩いています。公務用と私用です。
時計が付いています。それ以外に必要としないからです。
昨今、時計ブームです。雑誌には必ず高級時計の広告が掲載されます。
時計の機能を重視するのではなく、ファッションなのでしょう。
腕に嵌めたら重いのではと思うようなどっしりした時計が人気だとか。
時計の広告をみながら二つのことを思います。
一つは時の大切さです。この場面で、時を止めて欲しいと願っても無情です。
時は死と同じで絶対です。誰にも平等です。止まることもありません。
人生とは「生まれてから死ぬまでの時間」です。今日を限り、今を大切にする為に
時計とは存在しているのです。それで良いのでは・・・
もう一つは時計の技術です。時計は手巻きから自動、デジタル、そして電子と
目覚しい進化を遂げています。日本のメーカーは常に最先端の技術力を発揮しています。
1年間で1秒以内の狂いも生じないのは日本ならではの技術です。
しかし、海外のメーカーと比べると日本での評価は意外に低いです。
ですから、時の記念日に二大メーカーは競って広告するのでしょう。
なぜなのでしょうか。メイドインジャパンの時計、機能(技術)は問題ない。
でもデザインとかファッション性が劣っていると言われます。私はそうは思いませんが・・・
ではどうすれば良いのでしょうか。
時を刻むことに、正確性を重視することに真面目であることではダメです。
広告屋的に申せばマーケティング不足です。
調査によれば、男性用の腕時計を素敵だと思うのは男性ではなく女性なのです。
そこが、理解できていないのではないでしょうか。
それとブランドイメージです。機能に問題はないが・・・
染み付いてしまったブランドイメージをいくら払拭しようと思っても、容易ではありません。
SEIKO・CITIZEN・・・いずれも素晴らしいメーカーです。新聞広告も最高です。
でも一度付いたイメージを払拭するのは難しい。
ナショナルがPanasonicに、TOYOTAがLEXUSに・・・ブランドイメージを変える、
その勇気が必要なのかも知れません。そういえば、30年前に買ったSEIKOの時計、
手元にありますが・・・私はシンプルで最高のデザインだと思うのですが・・・Goto
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