米・露首脳会談

日本って、世界でどんな位置にあるのでしょうか・・・・
日本のメディアはそれなりに報じたが、国民が関心を持ったかどうか・・
いささか疑問なので、バイデン大統領とプーチン大統領の首脳会談について
取り上げてみたい。日本外交の衰えが如何にも顕著なのがわかります。
バイデン大統領・コロナ後・初めての外遊は英国で開催されたG7です。
トランプ時代に冷え込んだ欧州諸国との関係に「民主主義の理想」を掲げ、
改善したのち・・・次に手を打った外交はロシア・プーチン大統領との会談です。
米・露首脳が発表した会談後・相互のコメントです。
バイデン大統領「指導者同士の直接対話に代わるものはない。両国の関係は安定し、
予測可能でなくてはならず、相互利益がある分野では協力すべきだ」
「私はプーチン氏に私の政策は反ロシアではなく、米国民のためのものだと
伝えた。会談のトーンはポジティブだった」
プーチン大統領「首脳会談が極めて建設的であり、バイデン氏がとても経験豊かだと確信した」
「プロフェッショナルで建設的で、バランスの取れた人だ」
「首脳同士の関係はいつもプラグマティック(実務的)だ」
バイデン氏はロシアと長い国境を接する中国が台頭するいま、プーチン氏が最も望まないのは
米国との冷戦だろう。プーチン氏を信頼できるかどうかは、信頼ではなく、
自己利益の問題だと・・・ロシアの対中国関係を牽制しました。
会談は5時間近くに及び、「核軍縮」「ウクライナ主権」「ロシアの人権問題」
「選挙干渉・サイバー攻撃問題」など埋まらない溝について・・・
逃げずに議論したと、海外メディアは報じています。
さすがに世界一の大国・米国の大統領です。
評価をするというよりも、解決できない問題について、米国の立場を鮮明にして、
説明したことに価値があるのではないかと思います。
プーチン氏も年長者に敬意を払いながら、主張を変えないのもさすがです。
問題は何も解決せず、共同声明すら出せない会談だったが、
指導者同士が直接に会話することに意義があったと見るか、見ないかは別として、
リアルはリモートにはない人間関係を構築することだけは確かなようです。
であれば、米中問題もです。習近平首席とバイデン大統領が直接に会談を持てば・・・
それはそれで、緊迫したいくつかの問題が整理できるってことではないでしょうか。
そう考えると、日本って、世界ではどの位置にいるのでしょうか。
やっぱり、米国の従属国でしかないのですかねぇ。Goto

コメント