蟻の一穴

絶頂期には綻びが見えないものです・・・・
中国共産党が100年を迎えました。
新聞各紙は一斉に特集を組んで共産党の歴史や現状について報じました。
6月28日・北京五輪。メイン会場だった「鳥の巣」では創設100年を祝う歴史劇、
「偉大な道程」が公演が行われました。
党の歴史を振り返る映像や舞踊を交えて振り返る2時間超の内容・・・
報道写真を見ただけですが・・・さすがに社会主義国と申しますか・・
数万人が整然と並ぶ様に、気味悪さを感じます・・そして・・習近平主席を
讃える時間が結党の父・毛沢東(17分)の事績をはるかに超え、約35分を割いたそうです。
私は一衣帯水・日本の歴史を学ぶほどに、東洋思想・文化・生活様式など
中国の影響力を知り親近感を持っています。宮城谷昌光氏の中国歴史小説は
座右の必読書です。歴史上の登場人物から教わることは多々であります。
中国共産党・100年・・・中国の歴史からすれば、たかが100年です。
毛沢東・周恩来・鄧小平・胡錦濤・華国鋒・江沢民・・・歴代の指導者・・
その志を思い浮かべますと、今の中国は経済も豊かになり、人心は掌握され、
「中華選民思想」(中国人が一番偉い)の絶頂期に向かっているように思えます。
しかし、5000年の歴史が証明するように、驕る「皇帝」は間違いなく・・・
悲惨な末路を迎えています。中国共産党100年を祝う歴史劇で、習近平を讃える時間が
全体の25%なんて、表には現れませんが、どれだけの中国指導者が苦々しく思って
この式典を観ていたか・・・
それと、香港です。共産党100年を祝う生け贄のように、中国「愛国者」一色に染めようと
しています。民主派の弾圧は「りんご日報」の廃刊が象徴です。香港民は愛国者による
密告社会「香港統治」に怯え始めています。
この責任は香港を植民地としていた英国の責任です。英国が国際社会の先頭にたって、
中国の香港弾圧を止めねばなりません。多分、動くのではないかと思います。
私はこれこそが、習近平の終わり、中国共産党の終わりの始まりではないかと思っています。
それに台湾問題です。習近平主席は中華人民共和国・建国の2040年には台湾を・・・・と
天安門楼上で演説しました。皇帝気取りです。ウイグルを始めとする異民族への人権弾圧・・
どこまでもであります。そんなこと、天は許さないでしょう。
物事は不思議なもので、絶頂を極めているかどうかは本人にはわかりません。
中国共産党一党独裁は香港という蟻の一穴で、綻び始めていること・・
下り坂を転げ始めても気付かぬものです。中国共産党100年に思う。Goto

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