日本スポーツ協会の指針では28度以上は厳重警戒レベルで「激しい運動は中止」です。
ご存知でしたか?暑さ指数なる指標があることを・・・
気温・湿度・日射量などを基に算出する「暑さ指数」(WBGT)・・
日本スポーツ協会の指針では、指数31度以上は「運動は原則中止」
28度以上は厳重警戒レベルで「激しい運動は中止」などと定めています。
屋内競技ならば、温度調整ができます。指数を超えることはないと思いますが。
屋外は地獄です。テニスの競技で指数が30.1度を超えた場合、選手が希望すれば
第2セットと第3セットの間に10分間の休憩が取れるよう急遽、特別ルールが採用されました。
テニスの場合、長い試合ですと3時間を超えることもざらにあります。
この炎天下でやるのは酷です。適切な処置が講じられたと思います。
屋外競技は、それぞれの団体で、試合環境に配慮して対策を立てて欲しい。
誰がどんな理由で、わざわざ日本が最も暑い時期にスポーツイベントをやるのでしょう・・・
無謀に決まっているのです。少なくとも決めた人たち・・IOCの役員は・・
テニス会場のコートに立ってみては如何でしょうか・・・
そして、時間変更を求める選手たちの声を聞いてはどうでしょうか・・・
東京五輪は・・過酷な気候条件が原因で満足な試合ができなかったと、
末代まで批判されるなら最悪の五輪だったと歴史に汚点を遺すことになります。
いや、既になっていますね。
五輪だけではありません。夏の高校野球選手権も同じです。
全国で県予選がたけなわですが、「暑さ指数」で激しい運動は中止の28度以上に
到達しているところがあるはずです。主催者の天下の朝日にどんな対策を
講じているのか問うてみたいものです。
そもそも論です。「スポーツの起源は遊びである」
スポーツの本来の意味は「気分転換」であり、それが貴族たちの屋外の余暇活動となり
現代のように身体を酷使する競技となったのは19世紀以降のことです。
ゴリラはよく遊ぶそうです。遊びの特徴は、経済的な目的を持たず、
体の大きい方が自分の力を抑制して小さい方に合わせ、
互いに役割を交代するところにあるそうです。
貴族もゴリラも遊ぶにはルールがあって、過酷な自然環境時には身体を休めることはあっても
無理して遊ぶようなことはしないそうです。
しかし、最近の五輪は商業主義となり、観光収入や放映権を巡って
大量の札束が飛び交う国家事業です。放映権を握る米国のテレビ局に配慮して競技時間を
設定したり、海外のプロスポーツとかち合わないよう酷暑の夏に開催したりと、
選手や観客の健康に配慮することを怠っています。スポーツの起源から逸脱しています。
SDGs(持続可能な社会)が国際的にも叫ばれている折です。
日本発で良いと思います。日本スポーツ協会の「暑さ指数」を
国際基準にしてはどうでしょうか。IOCがスポーツを「遊び」化することは
不可能でしょうが・・・せめてそのくらいの度量が欲しいです。Goto
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