おひとりさま・・・

コロナ禍は社会の価値観を変容させているようです・・・
「Think」考える・・・物事は良く考えなさい。考えれば答えがでる。
スティーブ・ジョブズは「Think different」考える、でも人とは違ったことを考えろ・・
と申していますが、人間は考える葦であるともいいます。考えるについて考えてみます。
人はどういう時に考えられるのか。人によって違うでしょうが、
大概がひとりでいる時ではないでしょうか。私の場合は早朝ウォーキングの時間が
いちばん考えているのではと思っています。
コロナ禍は「人と会うことに罪悪感」を持たせています。
仕事はテレワークで、不特定多数の人と接するな。食事も人数を絞ってせよ。
酒飲んでワイワイなんてとんでもない。万が一感染したら責任は。。。なんて恐ろしいことに。
食べるならひとりで食べろ。そんな空気です。
私が子どもの頃は、食事は黙って食べるもの、喋って食べるのはお行儀が悪いと
叱られたものです。食事は美味しく食べるものではなく、生命維持のため、
大勢が集まって食べるのは冠婚葬祭の時ぐらいでした。
もちろん、そんな時代は長くは続かず、それが民主主義とばかりに、
家族での食事も会話を交わしながらが普通になって今日があります。
ですから、食事は集まって食べるもの、ひとりで食べる方がおかしいなんて・・・
スーツ姿の男がひとり黙々と食事する・・その模様を淡々と映し続けるっていう変わった
ドラマ「孤独のグルメ」(テレ東系)が人気があるそうです。
物語には山場がありません。男が仕事で訪れる先々で飲食店を探し、
空腹を満たすだけ・・・誰にも邪魔されず、気を使う必要もなく
たまには独り言を言いながら食事するのを楽しんでいるかのようなドラマです。
まるで、人と食事をするな・・コロナ禍に合わせているようです。
テレ東では「孤独のグルメ」の他に「ワカコ酒」や「ソロ活女子のススメ」など
ひとりの時間を楽しむドラマを相次いで放送するそうです。
コロナ禍が「ひとり志向」に社会の価値観を変容せざるを得なくなったからか・・
それとも人間はひとりであるものなのか・・・ドラマは時代を先取りするものです。
ポスト・コロナは独身やひとりで行動することが常態になるかも知れません。
「孤独のグルメ」では食事を前にして、さて何から、何処から食べようかとか
考えたり、ただ口に運ぶだけで、全く違うことを考えながら食事するシーンがでてきます。
コロナ禍でひとり時間を好むとなると考える「Think」する人が増えるのではないでしょうか。
食事はひとりで食べるのが日常となり・・
「よく噛んで食べなさいですが、よく考えながら食べなさい」って
「Think」する場になるかも・・・何となく寂しい気がします。Goto

コメント