カボスとスダチ

中秋の名月です。秋刀魚と土瓶蒸し、それに冷奴と月を肴に熱燗で・・・
秋の味覚、カボスとスダチを期せずして恵贈賜りました・・・
ありがとうございます。この二つの違いってわかりますか・・
私の暮らす岐阜では育たないようです。
共に香酸柑橘類の仲間ですが・・・どう違うのか・・・・
カボス・・・名前の由来です。その昔、皮を刻んで「蚊いぶし」に用いたところ・・蚊が。
カイブシが訛ってカボスになったそうです。独特の芳醇な香りは、外皮と果汁に
含まれる橙皮油のもので、レモンやユズ、スダチとはまったく異なる個性を
持っています。
産地は大分、臼杵地方。江戸時代、地元の医師が京都から
持ち帰って植えたといわれますが、臼杵には樹齢300年の樹があり・・
そんなハズはないと、地元では。
スダチ・・・昔、酢として使用、酢橘「すたちばな」と呼ばれ、それが詰まってスダチに。
草木の純国産は意外に少ないのですが、スダチは徳島原産、純白の花は県花に。
栄養価では脂質過酸化のネオエリオシトリンを多く含み、
カルシウムの吸収率の促進効果が高く、血糖値を抑えるといわれています。
いずれも収穫期は秋。色は緑、熟すと黄色くなります。柑橘類ですから同じです。
違いがわかりにくいのですが、敢えて申せば・・カボスは100〜150g。スダチは30〜40g
とサイズが違います。それと、カボスは大分の旧友から。スダチは岡山の仲間から・・
恵贈頂いた相手が決定的に違うのが・・・特徴です。
秋刀魚の尻尾を目玉に刺し、丸め七輪の上に金網を乗せ、その上で焼く、
もちろん、炭火です。焦げ目が付いて脂が程よく落ちたとこで、皿に乗せ、
たっぷりとスダチを絞り、用意したおろし大根に醤油を垂らし、フゥフゥと
頂きます。これぞ秋の味覚、絶品です。
それと、土瓶蒸しですね。海老・銀杏・松茸(椎茸でも)鶏を入れ・・・出汁で煮込む、
沸騰したら、カボスをたっぷり絞り、お猪口で頂く、美味いです。
それともう一品、冷奴ですね。・・・輪切りのカボスを豆腐に乗せ染み込ませて頂く。
堪えられないですね・・・・熱燗のアテには最高ですね。
待てよ、大分の麦焼酎、湯割りにスダチを絞り、カボスの輪切りをいれる・・
これはやったことがない。今夜は中秋の名月です。
スダチとカボスのダブル味で・・月を愛でながら夜長を楽しむか・・・
雲が切れますよすように・・・・季節の便りありがとうございます。Goto

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