心あるモノ言う犬

最近の文藝春秋・・・頑張っています。以前は高齢者の終活ばかりでしたが。
「かくすれば、かくなることと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」 吉田松陰
(こういう行動をすれば、こうなる事はわかっていた。それでも
やらずにはいられなかった日本男児として・・・)そんな意味でしょうか。
松陰先生をなぞったのかどうかは知りませんが・・・
現職の財務次官が「このままでは国家財政は破綻する」と文藝春秋11月号で、
総選挙を前にした与野党のバラマキ政策を批判した。
この次官殿、果たして国を憂う国士か、それとも、背景に国家観の違いを争う
権力闘争への加担なのか。このタイミングでの寄稿に永田町がざわついています。
「文藝春秋」は私の定期購読する雑誌の一つです。
時流に腐心しながら、面白い企画を提供してくれ、毎号楽しみに目を通しています。
11月号の最大のテーマは物議を醸す現職財務次官ではなく「危機のリーダー論」です。
コロナ禍から脱しつつあるこの時期、リーダーは如何にあるべきかを
第一章では4人の論客がコロナ後を語ります。
取分け、経営共創基盤グループの富山和彦会長の見識にはハッとさせられます。
読売新聞の及川祥一社長の意見もジャーナリストだなぁと思わせます。
葛西敬之JR名誉会長・老いたりとは申せ大局観からキレの良い提案です。
第ニ章では明治維新の立役者を。第三章では第二次世界大戦を取り上げ
勝敗を分けたリーダーたちの決断力と知性を検証します。最終章は戦後復興から
米中対立を取り上げ、民主主義は独裁国家に勝てるのか・・
この国のリーダーに求められる資質に迫ります。
私はこのところの、このところとは今年に入ってからですが。
「文藝春秋」は中身が良くなったと思っています。
それ以前は、健康や終活など老人の問題ばかり扱って、雑誌そのものが
老朽化してしまったと、ページを捲るのが億劫でした。
話を戻します・・・財務次官殿の「打ち出の小槌があるわけじゃあるまいし」
与野党共にバラマキで国民が喜ぶと思っているとしたら、ポピュリズムの極みだ。
国民はバカじゃない。給付金が空から降ってくることに危惧を抱いている。
政治家よ、しっかりせい。
総選挙が公示されます・・・・
バラマキを叫ぶ政党や政治家を選ぶのは国民です。それが民主主義というモノですが・・
「心あるモノ言う犬」でありたいとの次官殿の叫びに、財務省の苦悩を読み取りました。
かくすれば、かくなるものと知りながら、この国は沈没するのでしょうか・・Goto

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