いつの間にか・・・

日経広告大賞は・・・大日本除虫菊「KINCHO」の新聞広告です。
今週の新聞紙面、各紙とも、総選挙で一色です。
4年ぶりです。気合いが入るのはわかります。政党の公約を丁寧に比べる。
各党首の演説をつぶさに報じる。新聞の本領発揮はここぞとばかり紙面が踊っています。
でもです。これだけ紙面を割いて報じているのですが・・・・
私の感覚ですが、この選挙、メディアが煽る割には・・投票率が低いと思います。
理由は国民が政権交代を望んでいないからです。与党にお灸ぐらいは饐えるでしょうが・・
写真をご覧下さい。
総選挙が公示された朝日新聞の翌日の紙面です。・・・びっくりです。
「今日は、新聞広告の日」と題して5ページの大型企画です。
コピーがなかなかです。
「長年、新聞を愛読頂いているおじいちゃん・おばあちゃんのために
毎日の暮らしが便利に、楽しくなる広告を用意しました。
使い方をわかりやすくまとめた、簡単なマニュアル付きです」と・・・
新聞を購読しているだろう高齢者に向かって「スマホを持っているでしょ」。
だったら、「スマホを動かしてみましょう、人生はあなたの指先で
いつからでも変えられますから」そんな訴えです。
二つ思います。
新聞広告のターゲットはいつの間にか、高齢者中心のメディアになってしまった。
新聞広告の日の大型企画広告が、おじいちゃん・おばあちゃんへの呼び掛けですから。
新聞を若者が読まないってことです。どうするかですね。
もう一つは、情報の収集手段は新聞からWebに変わった、新聞がいつの間にか、
ネットの補完物になってしまった。新聞とネットの融合の時代ってことでかねぇ。
それを克服するにはどうすべきか・・・
第70回になる日経広告賞の大賞がその答えなのでしょうか。
インターネットを通じてあらゆるものが手に入るようになった時代です。
ネット広告を見ただけで類似の広告がブラウザーで度々表示されます。
ネット閲覧歴がわかるクッキー利用の制限が世界の潮流になりつつありますが・・・
ネット広告と新聞広告の違いはいったい何なのか。
大日本除虫菊の広告は両者の違いを列挙した時事性溢れるものでした。
それが、日経新聞大賞に輝きました。考えさせられます。
こんなコピーが書き込まれた広告です。                   
インターネット広告とは大違い。               
「いま、いいよね。一方通行の新聞広告」             
=新聞広告はこんなアコギなことしないから安心だよ=
1・「この広告を見て、この商品を買いたくなったかどうか教えろ」なんて言わないよ。
1・「ポイントやるから個人情報よこせ」なんていわないよ。
1・この新聞広告、途中で見るのやめた人の数を教えたりしないよ。
1・「この広告見たやろ、そしたらこの広告も見ろ」なんて言わないよ
1・「広告見て買ったな。そしたらもう一回買え」なんていわないよ。
1・あなたが、いつどこでこの広告見ているかなんて知らなくていいよ
1・この新聞広告を見た後、何をしているかなんて詮索しないよ。
1・「へぇ、こんな商品あるんだ。今買ってみよ」それだけで十分だよ。
そうです。最後の一行をのぞいて、ネット広告の闇です。裏です。
ネット広告を閲覧すると、いつの間にか・・。
そのことを承知でネット広告を見るならまだしも・・・知らずにだと。
朝日の広告はそのことには頰被りです。おじいちゃん・おばあちゃん大丈夫かな。
御時世です・・・仕方ないのですが・・・・
新聞広告の正当性を訴えた広告ですが・・・
若者には信頼性のある新聞記事と新聞広告を理解して欲しいものです。
新聞命の私としては・・・・
そうそう。政党の政策も選挙が終われば、いつの間にか闇に消えてしまいます。
真に受けると危ないですね。Goto
210705%20%E6%97%A5%E7%B5%8C%E6%96%B0%E8%81%9E-KINCHO.jpeg
IMG_0518.JPG IMG_0522.JPG IMG_0520.JPG
IMG_0521.JPG IMG_0519.JPG

コメント